表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/33

私は勝手に行動する。

「――お前、絶対勝手に行動するなよ。俺が戻ってくるまでホテルで待機だぞ」

 翌日、せっかくホテルの豪勢な朝食を堪能しているところに、春哉がくどくどうるく言って邪魔をする。今日こそは北海道支社に顔を出さないとまずいんだそうだ。

「お前って思い付きでほいほい行動するから危なっかしいんだよな」

 保護者みたい、と心の中で突っ込んだが、ここまで来られたのは春哉の協力もあってのことなので、言わないでおく。

 感謝している。本当に。

「いいか、午前中は休んでろよ。午後には戻って来るから、それから行動開始だ」

「はーい」

 そして春哉がホテルを出たのを見送ると、私は上着とリュックを手に。部屋を出た。


 電話がかかってきた。宇野だ。

「もしもし?」

 そろそろかかってくるころだと思っていた。昨夜目を覚ましたと、病院から連絡があったから。「よく眠れたみたいね」

「――おう、すまん。ここんとこ徹夜続きでな……。昨夜目が覚めたらしいんだが、またうとうとしてた。もう年だな」

 電話の向こう、気まずそうな宇野が想像出来て可笑しい。

「心配してた。無事でよかった」

「さっき警察が来て、ようやく頭がはっきりしたよ。お前のことも思い出した。待ちぼうけくらわしてすまなかったな」

「いいよ。体、どう?」

「まあぼちぼち……骨折と打撲以外問題ないから、すぐにでも退院したい。――お前、今どこにいるんだ」

「北海道」

「なんでまた。北海道のどこだ?」

「法務局」

「なんだって?」

「調べ物をしていたの。――ちょうどよかった。宇野に聞きたいことがあるのよ」

「……なんだ?」

()(なが)って人、知ってる?」

 はっ、と息を呑む気配。それで答えがわかった。

「……ああ、知ってる」

 ようやく、繋がった――。

「どういう知り合いか、教えて」

「紫永が……どうかしたのか」

「宇野を殺そうとした人よ」

「……。俺も聞きたいことがある」

「なに」

「俺を車で轢こうとした人間の顔を、避ける寸前見たんだ。――お前と同じ顔をしてた。どういうことだ?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ