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家族回の続きです
「母さん、翔が見つかったって本当か!」
次女の茉莉が帰宅してすぐさまお母さんのもとに向かう。
「おかえりなさい、翔ちゃんなら部屋で寝ているわ。」
「そっか…、あ~よかったぁ~。
普段から部屋から出てこないのにいきなり家を飛び出したって聞いた時は本当に驚いたよ!
んで、どこで見つけたの?」
「それについては來未と桜が帰ってきたら話すわ、茉莉も疲れてるでしょ?
二人が帰ってくるまで休んでいたら?
あと、翔ちゃんの部屋には近づかないようにね…」
「こんな事おこした直後に刺激する様な事しないって!
まぁ、走り回って汗でべとべとだからシャワー浴びて来るね。」
「そうね、茉莉すこし汗臭くなってるわよ。」
「そんなはっきり言わなくてもいいでしょ!」
その後、茉莉がシャワーから出てきてリビングで休んでると長女の來未が帰宅してきた。
「ただいま、お母さん翔くんは大丈夫なの。」
「おかえりなさい、えぇ特にケガはしてないわ。」
「その割にはお母さん、顔色が悪いよ。」
「…、茉莉にも行ったけれど來未と茉莉と桜が揃ったら話をするから少し待っててね。」
「わかった、お母さんがそう言うなら。」
「ありがとうね、翔ちゃんは部屋で寝てると思うからそっとしておいてあげて。」
「それなら私もシャワー浴びてくるね、翔くんは汗臭いの気にすると思うから。」
一方、俺は自室で何をしているかと言うと…
「(しばらく寝たから、疲れというか体のだるさは取れた感じだな。)」
『それは疲れがとれたんじゃなくて、その器に魂が馴染んだんだよ。』
「(しばらく静かにしていたと思ったら、まだ見てやがったのか。)」
『まだとは何だい、ずっと見てたに決まってるじゃないか。
ある意味では君と僕は一心同体、魂を結ばれていると言っても過言ではないけどね!
まぁ、結ばれているというか僕の器に入ってるから君の魂を煮るのも焼くのも僕次第だけどね!』
絶対に悪い顔をしている。
「(そんで、さっき言っていた神の祝福って今はどんな事が出来るんだよ。)」
『そうだねぇ…、当たり付きアイスが当たりますようにって願いながら買えば必ず当たる…的な?』
「(神の祝福しょっぺぇ…)」
その後も神の祝福がどんな力を持っているか聞きだしたが、その殆どが残念な効果だったりしょぼいものばかりであった。
なんだよ、アニメとかの入浴シーンに出てくるアノ湯気で大事な所が隠れるって…俺のが隠れても意味ないだろうが!
「ママ~、ただいま~!」
「桜ちゃん、おかえりなさい。」
白羽家の三女、桜が中学校から帰ってきた。
まだまだ家族回…
ちょっと、ぶつ切りにしすぎかな。