初めての躾
大変長らくお待たせしました!(定番
今回はR15の限界に挑戦!
しようと思ったんですが、出落ちになってしまいました…どうしてこうなった…。
もしも運営からめっ!てされたらノクターンに移動するかもしれません…。
「どうして…どうしてこうなった。」
目の前には裸の黛さんが倒れている…。
身体のいたるところに鞭の痕と歯形がついており、彼女の太ももの辺りから白濁した液体がだらだらと溢れ出していた。
何故彼女がこんな状態になっているか、これには山より高く海より深い理由が…
数時間前…。
※※※※
お母さん達を家に送り、弘原海さんの運転で郊外のホテルにやって来た。
ホテルとは言っても外見は完全にラブホテルなのだが…、入口に入っても受付はなかった。
そして、弘原海さんに案内された部屋に入ると。
そこは前世で見たSM用のラブホテルの部屋だった…
「これは…(完全にラブホテルじゃないかっ!)」
心の中で盛大に突っ込みを入れつつ立ち尽くしていると、弘原海さんが黛さんの拘束具を馴れた手つきで外していた。
「拘束外すけど暴れんなよ、白羽様だって居るんだし念のためにスタンガンも用意してあるからな。」
弘原海さんの言葉の通り、廿楽さんの手にはいつの間にか銃タイプのスタンガンが握られていた。
そして、弘原海さんが拘束衣を脱がすと…下着姿の黛さんが。
「って、何で下着姿なんですか!?」
てっきり拘束衣の下はスーツを着ているんだと思い込んでいた俺は手で目を隠すと黛さんに背を向けた。
「なんでって、そりゃスーツ着てたら拘束衣着れないだろ。」
「そりゃそうですけども!」
勝手に勘違いしていたとはいえ納得できない…
「ほら、いつまでもそっぽ向いてそうやってたら仕置きなんて出来ないだろ。
こっちの準備は済んだからコッチ向けって。」
今更ながら初な反応をしてしまった自分に恥ずかしさを感じつつ、目を隠した状態で一人悶えていると弘原海さんから声をかけられ仕方なく弘原海さんの方を向くと。
裸の状態で手足を鎖で固定された状態の黛さんが居た。
両手は天井から伸びている鎖に繋がれ、両足は開いた状態で床から伸びた鎖に繋がれている。
「はぁぁぁあ!
なんで、はっ…裸で何でそんな事になってるんですかぁ!」
再び目を隠してその場にしゃがみこんだ。
準備が出来たとは言っていたが、まさか裸になっているとは思いもしなかった。
「そんな、女の裸なんてバラエティー番組で腐るほど出てくるのに、生で見るくらいたいした事ないだろ?」
「たしかに最近はよく芸人さんのネタとかで出てますよね、私としては翔様の目が腐ってしまわないか心配な位ですよ。
しかし…恥ずかしがっている翔様も可愛いですねぇ…。」
さもこの状況が当然の事のように話をする二人。
前の世界でもここまでの事は普通じゃない事だが…、この世界ではそれほど珍しくは無いのだろうか…。
「とりあえず、一通りの道具は用意してあるからな。
道具の説明しておくか。」
弘原海さんの言う通り、SM用の道具から本当に拷問で使っていそうな物までテーブルの上にズラリと並べられていた。
「この…ガスマスク?の様な物はどうやって使うんですか?」
俺は並べられた道具からガスマスクの様な物を手に取った、一見するとガスマスクの様だが、マスクのフィルターがついているハズの部分には右側には液体を貯められる小さなタンクがついており、左側には何かを接続してマスクの中にガスか何かを充満させる為のジョイントが付いている。
「あぁ、それは対象に強制的に薬品を飲ませたり吸わせたりする為の物だな。
テーブルの下に使える物と専用の精製機が置いてあるぜ。」
テーブルの下を覗くとチューブが付いた謎の機械とコンテナに何種類かの瓶やどこかで見た事のある気がする缶詰らしき物体が入っている。
「もしかして…これって…。」
「拷問で使うなら薬とか用意するんだけど、今回は躾が目的だからな。」
今、さらっと拷問で使うなら薬と言った気がするが。
「だから今回は、くっそ不味い飲み物や最高に臭い食べ物を用意したぞ。」
やはり、見覚えがあると言うか“不自然に膨張した缶詰”なんて1つしか思い当たらない。
「でも、コレとかここで開けたら部屋中に臭いが広がるんじゃ…。」
「それはこうやって。」
弘原海さんが機械の正面にある扉を開けて缶を中に入れ扉を閉め、機械の電源を入れてスイッチを押すと。
動き出した機械の音と共に缶が潰れる音がしてしばらくすると機械の右側の扉が開き中からスプレー缶が出てきた、そして反対側からは密閉された状態でペチャンコに潰れた缶が出てきた。
「これで完成だ、こうやって付属のヘッドを付ければ簡易的な催涙スプレーとしても使えるぞ。
こうやって、ほれ。」
そう言うと、俺の背後から機械を覗きこんでいた(本当は翔のうなじと匂いを堪能していた)廿楽さんの顔に吹きかけた。
「っつぁあ!
目が!目がぁぁぁ!?」
意識が他にいっていた為かスプレーの噴射をもろに受けた廿楽さんは悪臭を漂わせながら目を押さえて床を転げ回っている。
と言うか、真後ろにスプレーされたせいで悪臭がこちらにも流れてきて若干吐き気がしてきた。
「あぁ、目が…目が臭い!」
直撃を受けた廿楽さんが意味不明な事を良いながら悶え苦しんでいる、正直女性が出したらダメな声で吐きそうになっている。
「翔さまぁ…助けて翔さまぁ…」
廿楽さんが目をつぶってポロポロと涙を溢しながらこちらに助けを求めて右手を伸ばしてきたが…、正直かなり臭い為出来たら近付きたくない…が、やはり泣いている女性を放ってはおけないと手を掴もうとしたら。
「廿楽てめぇ、Sランクの保護官がこの程度でそんな状態になるわけねぇだろ…。」
弘原海さんの言葉にピクリと反応した廿楽さんは小さく舌打ちをすると、スッと立ち上がり洗面所の方に歩いていってしまった…。
俺の伸ばしたこの手はどうすれば…、とりあえず弘原海さんからスプレーを取り上げておこう…。
その後も一通りの説明を受けたが、とても躾に使える様な道具はあまりなかった…
「(どれもこれもほとんどが完全に拷問用じゃないか…!)」
まだ使えそうな道具は力加減さえ間違えなければ鞭各種と先ほどのマスクと機械位しかない、爪を剥がす道具を出された時はどうしようかと思った…「足の爪なら周りからも見えないから大丈夫大丈夫」って…こっちが精神的に大丈夫じゃない。
「それでは翔さま、私と弘原海さんは外で待機してますので…なにかありましたら呼んでください。」
廿楽さんが弘原海さんを引き連れて部屋の外に出ようとするが。
「おっと、一番肝心な物を忘れてた。」
弘原海さんが小さなアタッシュケースからアンプルと注射を取り出す。
「なんですか…それ…。」
「これが“ちょっと”感度を上げる薬さ、本来は特殊部隊の連中が五感を強化する時に使ったりするんだが…、痛覚まで強化されちまうから痛覚を麻痺させる薬も併用するんだけど…今回みたいな時はそのデメリットも便利なんだよ。」
異世界とんでもお薬がさらっと登場した、黛さんもこの薬を知っているのか暴れはしないもののその目にはハッキリと拒絶の意思が感じられる。
「じゃあ、白羽様サクッと射ってもらって良いかい。」
「えっ!?」
まさか、ここで振られるとは思っていなかった。
「俺が射っても良いんだけど暴れたらあぶねぇからな、血管に射つ訳じゃないから腕に適当にプスッと。」
「プスッと…と言われても。」
「大丈夫ですよ~、ほら上腕のこの辺りに射せば良いですよ~。」
廿楽さんのアドバイスに従い針を射し、薬を注入する。
初めての体験に緊張感と共に若干の興奮、黛さんは薬を注入されている最中はすこしだけ眉をひそめたが…注入後しばらくすると様子が劇的に変化した。
「そんじゃあ、俺らは外で待機してるからな。」
そう言い残すと弘原海さんと廿楽さんはそそくさと部屋から出ていってしまった。
※※※
「弘原海さん、翔さまに“いくつ”のを射たせたんですか…。」
部屋のドアが閉まると同時に廿楽から殺気が溢れだす、常人が向けられたら恐怖から呼吸すら困難になるレベルの殺気をまるで感じてもいないように飄々とした態度の弘原海。
「んなもん、原液で丸々一本に決まってんだろ。」
「やっぱり…、あなた何をしたかわかっているんですか。」
「お前こそ、わかってて止めなかったんだろ。
なぁに、良くて廃人悪くて…戸籍が1つ“初めから無かった”事になるだけだろ。」
「はぁ…、優しい翔さまが心を痛めないか心配です…。」
※※※
やっ、やめてください…「R15の限界に挑戦するとか言ってたのにこの程度かよ。」とか「2ヶ月以上も更新しなかったのにたったコレだけかよ!」とか勘弁してください!