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モチベが浮き沈みして辛いです!
こう…書きたい話はあるけれど書くほどの文才が無いのが辛い…、ボキャブラリーが乏しいのも辛い…。
でも好きな展開とか自分で書いててもテンション上がりますよね!
黛さんと俺(は巻き添えだが)の突然の乱入により、事の最中だった男子生徒は悲鳴をあげると急いで着替えて何処かに走り去ってしまった。
一方、置いていかれた女子生徒は「邪魔が入ったからいつもより回数少なかったけど…いつもよりも量が多かったし…、案外見られながらってのも良いかもしれないわね…」などと呟いているのが聞こえた。
俺に見せ付ける様にゆっくりと着替えるとニヤニヤとこちらをチラ見しながら部屋から出ていった。
もう着替え中とか色々と丸見えだった事とテープ的な物をおそらく精子が漏れ出さない様にする為なのか、あそこに張り付けていたのが凄く気になってしまった…トイレとかどうするんだろう。
今回の件が原因で複数プレイを強要されるかもしれないが…俺に出来ることは何もない…許せ名も知らぬ少年!
いや、案外プライドを持ってる男子は他人事でもないのか、まぁすでに三人も保護官と個人契約している俺もだが。
その後、連行されていった黛さんの代わりに今度は廿楽さんが護衛として付いてくれたが…最後まで特にトラブルは起きなかった。
ただ、校長から「休憩室を使用してくれるのは学校側としては非常に嬉しいのだけれど…、出来れば乱入は双方の同意の元で…ね?」と言われてしまった…俺が乱入した訳じゃないのに…。
一三さんにも帰る前に挨拶をしたのだが、見学の時に比べて若干やつれている様な気がしたので大丈夫か聞いてみると「翔君もプライドを持てばわかるさ…」と笑っていた…ナニがあったんだろうか…。
そして、帰る時に黛さんは弘原海さんが車まで連れてきたが…。
映画で凶悪犯が輸送されるときに着けている様な白い拘束衣に身を包み、その上から更に目隠しに猿ぐつわと様々な拘束具を取り付けられた状態で弘原海さんに担がれてやってきた。
「あの、弘原海さん…ソレは…?」
「あぁ気にしないでくれ、ただの粗大ごみだ。
学校には捨てられないから持って帰らないと~なっ!」
身動きの取れない黛さんを車のトランクに乱暴に放り込む。
「一応話しておくがコレはもう白羽様と個人契約をしてもらっているから、もしも今回の事で処分するならコレもうまともな仕事にはつけないな。
会社を裏切って一人の男性に身も心も捧げたにもかかわらず主人を害したとなれば保護官としてはもちろん、人としても社会からの信用は無くなるだろうな…。」
弘原海さんは俺に話しかけながらも黛さんをゴミを見るような目で見つめている。
非常に厳しい話と感じてしまうが、元の世界で表すなら『娘のボディーガードとして雇った男性が娘を襲おうとした。』となるのだろうか、確実にメディアがこぞって連日のようにニュースに取り上げて騒ぎ立てる様な内容だ。
しかし、個人的に言えば黛さんの様な美女に迫られるのは正直言って嫌じゃないが、あの時はあまりにも急すぎて状況についていけなかった。
「ただ、白羽様の事を考えるのならば勧めるべきではないが…。」
「何かあるんですか?」
「このゴミを捨てるのがもったいないと感じるんだったら、白羽様が直接コイツの仕置きと躾をするって言うならまぁ…、わざわざ処分する必要は無くなるかもな。」
まさか弘原海さんから黛さんを庇うような話が出てくるとは思わなかったが、この流れはこちらとしても非常に助かる流れだ。
そもそも、こんなエッチなお姉さんを手放すなんてとんでもない!
「もちろん、俺がしっかりと制止出来なかったのも悪いんですから見捨てたりなんか出来ませんよ。」
「そうか…、では仕置きと躾の為の道具を用意させてもらうからな…ちょっと失礼。」
そう言ってスマホを取り出すと弘原海さんはどこかに電話をした。
「…あぁ私だ。」
「(弘原海さんって電話だと俺じゃなく私呼びなのか…)」
「急で申し訳ないが、異慰与製薬のNo.514を用意してくれ、数は…取り敢えず一箱あれば充分だろう。」
「んん!?」
先程までトランクの中で大人しくしていた黛さんが突然何かを訴えるように騒ぎ始めたが猿ぐつわをはめられているせいで何を言っているかわからない、しかし弘原海さんには何を言っているのか理解出来たようでため息を吐くとスマホを持っていない方の手で黛さんの首を絞めた。
弘原海さんは黛さんが苦しそうに呻き声をあげ静かになると手を離した。
「主人がわざわざテメェみたいなゴミを見捨てない為に仕置きしてくれるんだ、だったらその優しさと慈悲に全力で応えるのが女だろ。」
そう言うと乱暴にトランクの扉を閉めてしまった。
「あぁ、すまないこっちの話だ。
あとは“いつものヤツ”を男性でも使えるヤツで揃えてくれ、なるべく軽くて使いやすいのを頼むぞ。
そうだ、届ける場所はいつもの所で良い…よろしくたのむぞ。」
弘原海さんは用事は全て済んだのか電話を切きる。
「弘原海さん今のは…」
「どこに電話したかは聞かないでくれ。」
「え…あっはい、ところで何を頼んでたんですか?」
「あぁ、ちょっと感度を上げる薬と拷問用の道具だな。」
「拷問用!?」
「拷問って言ってもそんな本格的なのではないし、危険そうなのは俺が確認して取り除いておくから心配ないぞ。」
「だからといって…」
「それに、拷問とは言っても痛め付けるだけが拷問じゃないからな。
そもそも今回は躾が目的だろ?」
「ふむ…(確かに結局は自身で行う事になるなら危険な道具を選ばなければ問題はないか?)」
だが、この時に弘原海さんに本当に確認するべき事は別にあったのだ…。
黛さんが何故急に騒ぎ始めたのかちゃんと考えていれば、あんな事にはならなかったのに。
※※※
俺と弘原海さんが話している頃、車の中では母さんと來未姉さんは車の中でくつろいでいた。
「お母さん、翔くんはあの人と契約解除すると思う?」
「さぁ、前から翔ちゃんが何を考えてるのかわからなかったけど…記憶喪失になったらまるで別人みたいになっちゃったから…。
ただ、翔ちゃんから話を聞いた分には多分だけどクビにはしないんじゃないかしら。」
「えぇ…自分を襲おうとしたのに?」
「そのはずなんだけれどねぇ…、ビックリしちゃったなんて笑いながら話してたもの。
襲われた本人があんなんじゃねぇ…、まったく…学校に来ただけで翔ちゃんが二回も襲われるとは思わなかったわ。」
姉からの推薦もあった筆頭保護官の一人がまさか保護対象である息子を襲うとは思いもしなかったが、まさか襲われた息子が怯えるどころか何て事なかった様に笑いながら話すなんて誰が考えられるだろうか。
「しかも、三人も保護官を抱え込んじゃうんだもんね~。」
「一日でコレだもの、結婚出来る年までに何人彼女が出来ちゃうのかお母さん心配だわ。」
この世界では一夫多妻を推奨しており、妻の人数に制限は無いがキチンと愛せる人数である必要はある。
「とりあえず保護官の三人でしょ~、それに私と桜も居るから五人は確定してるし~。」
「ちょっと、何でさらっと自分を含めてるのかしら?」
「だって、法律では父親が違えば結婚は出来るでしょ。」
「だからって、あなた色んな男子からプライドへの誘いは来てたじゃない。」
「うん、保留してたんだけど全部断ったわ。」
「断ったって…、まぁ來未がそれで幸せならお母さんは反対しないわ。
ただ、翔ちゃんが嫌だと言ったら諦めなさいよ?」
「そんなこと言われたら…、立ち直れないだろうなぁ。」
來未は母からの厳しい忠告に遠い目をしながら、まだ車に来ない妹の居る校舎を眺めるのだった。
※※※
その後、しばらくすると桜も車に来たので一三と帰ると言った茉莉を残して白羽家は帰宅した。
「えっ、新しいイージスクラスの子帰ったの!?」
白羽家が学校を出発するのと入れ違いになる様に学校に到着した女性は無駄足となってしまった。
前回のお姉さんの名前考えてませんでした…。
まぁ、しばらくは登場する予定ありませんし…。
次回はかなり好みが別れる話となる予定ですから、ブクマがどれほど減るのか…ぞくぞくします!