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いやぁ、面白いあべこべ作品や貞操逆転作品が増えてホクホクです!!
それ以外でも面白い作品を読み始めたら止まらなくなりましてね!
今回は戦闘シーンが入る予定でしたが、いざ書いてみたら繁華街の路地裏の吐瀉物の跡の様な出来映えだったので全カットしました!
許してください、何でもしません!
黛さんの言った通り、29人居た女子達は5人を残して全員倒されていた。
残った5人の内3人はまだまだ戦えそうだが2人は既に立っているのがやっとの状態だ。
その事には驚くが、最も驚くべき点はまだ戦いが始まって3分も経ってない事だ。
さらに言うなら倒れている24人はおそらく5分も持たずに倒されてしまった。
ちなみに、一番最初に倒されたのは一三さんとペアを組んでいた誘華って名前の女子だ。
※※※
「んにゃっはっはっはっ!!
筆頭保護官だかなんだか知らないけど、今日の僕は一三パゥワァーで無敵だぁ!!
どんなに強かろうと愛を知らないオバサンなんかに負けないよ!」
ミシッ
黛さんから不穏な雰囲気と共に何かが軋む音がした様な気がしたが…、きっと気のせいに違いない…後ろからじゃ表情もわからないし。
「はっは~ん、もしや痛いところを突いちゃったかにゃあ?
そうだよにゃあ~、どうみても処女っぽいし~何だかストーカーっぽいし。
君もこんな保護官と個人契約なんて辞めといた方が良いと思うよぉ?」
「まったく…普段なら口先ばかりの小娘に何を言われた所で気にしませんが。
翔様の前で好き放題言われるのは…そうですね。」
そう言い終わると同時に。
「非常に…えぇ、非常に不愉快です。」
誘華の真後ろに現れた。
「なっ!?
んにゃあぁ!!」
「まったく…あれだけ大口を叩いたのに弱いにも程がありますよ…。
その程度の実力ではアイアンメイデンの入社試験すら合格出来ませんよ?」
黛さんは振り向いた誘華の顔を片手で掴むとそのまま持ち上げた。
いくら体格差があるとはいえ、黛さんの細い腕では持ち上がる重さではないハズの誘華の体は宙に浮いていた。
「あ…が…」
ミシミシと頭蓋の軋む音が聞こえてきそうな程がっちりと捕まれた状態から何とか逃れようとしているのか、誘華の両腕が黛さんの腕を掴もうと足掻くが。
「大人しくしてくださいね。」
一瞬にして誘華の全身から力が抜けた。
その場にいた者で何が起きたかわかった者は少ないが、黛が誘華の頭を"軽く"振ったのである。
「はい、まずは一人。」
横顔しか見えなかったが、その時の黛さんの笑顔はとても綺麗だったが同時に背筋が凍るような恐怖を感じさせるものだった。
その後誘華をその場に落とし、残り28人の方を向く。
残りの女子達は黛によって誘華が落とされる瞬間まで動こうとする者は居なかった、いや…動かなかったと言うより動けなかったのが正しい。
誘華だけを相手にしている様に見せかけて他の女子が翔に襲いかかるのを誘っていたのだが、あからさまな誘いと速さだけならプライドのメンバーにも劣らない誘華が速さで圧倒された事で黛への警戒が増したからだ。
「…そちらから来ないならこちらから行きますよ?」
動こうとしない女子達に呆れたように言うとその場から一歩進もうとした瞬間。
「ひっ…ひゃぁぁぁ!!」
一人が恐怖に耐えきれなくなったのかそれとも自棄を起こしたのか、奇声をあげながら黛さんに突撃してきた。
しかし、その行動に女子達が驚き気をつられた瞬間に黛さんが動いた。
しかし、先ほどと同じ様にその動きを目で捉える事は出来なかった。
※黛 葵視点
女共の気がそれると同時に近い者から確実に意識を刈り取っていく、本当なら殺してしまう方が何倍も楽なのだが…まぁ今回はそんな事は出来ないので後遺症が残らない程度には手加減をしておこう。
予想通り三人は私の動きを追える程度の力はある、残り二人もまぁ…目では追えているが体がついてこれていない。
咄嗟に頭部をガードをしているけれど、頭部以外の急所などいくらでもある。
だから…ここはあえてガードしている腕ごと頭部にダメージが通るように腕を弾いてあげよう。
残りの三人は下手に追い討ちをかけて、三人の内の誰かが翔様に近付くと非常に面倒なのでとりあえず見逃してと…。
さて…、翔様は私の動きは追えていない様だし…今はあのお邪魔な二人も居ないから少し位は翔様を堪能してもバチは当たらないだろう。
三人ほど目撃者は居るが…、これも保護対象とのふれ合いのお手本になるでしょう。
という訳で、全力で翔様の後ろに回り込み…。
目一杯、翔様の香りを満喫する。
翔様に気が付かれないように気をつけながら、翔様の可愛らしい頭からしゃぶりつきたい程に魅力的な首筋、そして舐めたらきっと甘いであろうお背中を順番に楽しんでいく。
はぁぁ…たまらない…、なんて甘く芳醇な香りだろうか…これがイージス級の男の子の香りなのだろうか…。
男の子特有の甘く蕩けるような香りと運動によってかいた汗が醸し出すエロチックな香りが合わさり極上な香りとなっている、死ぬときはこの香りに包まれて死にたい…いや…この香りで包まれたら多分…いや確実に生き返れると思う。
っふぅ…、いけないいけない悪い癖が出てしまった。
翔様が私に気がついてしまった様だし、非常に名残惜しいがこの位で我慢しなければ。
※
※※※
目の前で女子達が次々と倒れていく光景に唖然としていると、急に背筋に寒気と今まで感じた事のない危機感に襲われた。
これ以降、幾度となく感じる事となる身の危険(主に性的な意味)に初めて襲われた瞬間だった。
勢い良く振り返るとそこには頬を赤らめて満面の笑みを浮かべながら明らかに運動によるモノとは違う理由で荒くなった息をはきながらこちらを見つめていた。
その瞬間、黛にとっては非常に残念な勘違いを翔はしてしまった。
「(黛さん…、まさかドSか!)」
非常に残念な勘違いである。
確実に人体を自身の力だけで破壊出来るであろう黛が手加減をしているとはいえ、あれだけの人数を蹂躙した直後に自身の背後に現れて性的に興奮したような状態で見つめていたとなれば。
ドMである翔からしたらそれだけで興奮するシチュエーションである、むしろこの状況で軽く抜けるであろう。
しかし残念かな、この世界では男性から暴力をふるわれて興奮する女性は数多く存在するが、男性に暴力をふるって興奮する女性はかなりの少数である。
理由は簡単で、女性の体は男性に比べて非常に頑丈で基本的に非力な男性から暴力をふるわれたとしても酷いものでも軽く痣が出来る程度にしかならず、むしろ暴力をふるった男性の方が体を痛める事が多い。
流石に鈍器などで殴れば男性でも女性に怪我をさせるのは可能だが、その位でなければ興奮できないと言う女性は少なくない。
そして、黛もまた道具を使って責められる事に興奮するタイプである。
「さてと、残るは貴女達だけですが。
まだやるつもりですか?」
再び余裕の表情に戻り、未だ倒れていない五人に訪ねるが。
「当たり前だ、アンタのスピードについていけなかった奴を倒した程度で勝ったつもりになられても困るからな。」
無傷の三人の内の一人が前に進み出てきた、しかし…
キーンコーン…
いつの間にか一時間も経っていたのか…、まだ30分も経っていないと思っていたが…。
「ハイそこまで、残念だけど時間切れだな。
いやぁ残念だなぁ、もう少し時間があれば勝てたかも知れないのになぁハッハッハッ。」
一三さんが満足げに笑いながら女子達と黛さんの間に割ってはいる。
「待てよ一三、いつもなら最後まで「まだ立ってる奴は頭なでなでしてやる。」まぁ、白羽の弟をいつまでも引き留めておくのは悪いしな!
今日の所は引き分けって事にしといてやるよ、いつまで寝たフリしてんだ茉莉!」
黛さんに倒されたと思っていた茉莉姉が起き上がり気まずそうに笑いながら頬を掻いている。
「あ~、やっぱりバレてたか。」
「気付いてなかったのは倒れてる奴等とお前の弟位だよ。」
無傷の女子の一人が呆れたようにため息をついているのを眺めていると、後ろから急に抱き抱えられ黛さんの腕の中でお姫様だっこされてしまった。
「黛さん!?」
「翔様…私もあの人数相手に一人で頑張って引き分けとなりましたが、あの子達が褒美として頭なでなでしてもらえるなら私も褒美として翔様を更衣室までお運びする権利をいただきたいのです!!」
「あっはい…、更衣室までなら。」
有無を言わせない気迫で迫ってくる黛さんに驚き思わず認めてしまったが…、正直いって美女に抱き抱えられている状態は悪いものではない。
お姫様だっこされているから黛さんのとても良い香りと密着している為、お腹と下腹部にとても柔らかい胸が押し付けられている…あまり意識しない為に別の事を考えた瞬間、ある事に気がついた。
「一三さん。」
「ん、どうした翔くん。
後片付けなら俺達がやっとくから先に着替えてて大丈夫だぞ。」
「ありがとうございます、最後に一つ良いですか?」
「なんだい?」
「俺、居る必要ありました?」
いやぁ、黛さん…最初はクールなお姉さん系を予定してたんですけどねぇ…どうしてこうなった!!
何の作品に影響を受けたのか色々読みすぎて…まったくわからん。
私のモチベーションアップの為にポイント評価と感想お待ちしてます!!
ポイント評価は沢山の方にしていただいてますが、何故か感想だけは少ない…参考にさせていただきたいので厳しい感想も大歓迎です!