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くっっっっっっっっっっそお待たせしました。
貞操逆転モノが増えてきて自給しなくてもよくなってしまってました!!
はい、すいませんでした!
※※※
一三と翔が体操着に着替えている頃、教室では茉莉のクラスメイトの石田 恵が体操着に着替えなから話をしていた。
「聞いたよ茉莉~、今日はあの弟が来てるんだって?
仲良く一三と同じご飯食べてたって噂になってたよ。」
「男子関係の噂は広まるのが早いねぇ…、今日から学校に通うはずだよ。」
「えっ、あんたの弟って通学免除じゃなかった?
免除取消される様な事でもやらかしたの?」
「違うって、詳しくは話せないけど今日は特別保護指定を受けたから報告の為に来たんだよ。
それと、学校に通うか通わないかもう一度考えて決める為に見学に来てるんだよ。」
「ふ~ん、でもさっき今日から通うって言ったでしょ。
普通に考えて、はぐれ女子達のクラスに追い掛けられてレイプ直前までいったなら絶対に通わないでしょ。」
はぐれ女子とはプライドに所属してない女子の呼び方だ、プライドに所属している女子は首輪付きと呼ばれている。
「レイプ直前までって噂に尾ひれつきすぎだよ、木の上まで追いかけまわされただけ…ってのでも十分恐いか…。」
「うん、引き隠り不可避だね。」
「それが普通だよねぇ…、大変だったんだよって笑って話してたけど…。」
「はっ、それマジ?
茉莉が普段から話してる印象と全く違うじゃん、弟くん大丈夫?
そんな体験を笑いながら話すって…ちょっとイっちゃってるんじゃない?」
「人の弟をイってるとか喧嘩売ってるのかな?売ってるよね?
よし、ちょっとお話しようか。」
弟の事を悪く言われ、青筋を浮かべ拳を鳴らす茉莉に苦笑いした恵は誰よりも早く着替え終わると同時に教室を飛び出していった。
※※※
体操着に着替えた後、一三さんに連れられ第3室内運動場に来た。
内装は柔道場に似ている、床は畳張りで一部の畳は青く染まっている。
「へぇ、結構広いんですね。」
「そうか?
室内運動場では狭い方だぞ。」
一三さんの話を聞きながら靴と靴下を脱ぎ裸足で部屋の中央に向かう、畳特有の香りに少しご機嫌になりながら進み、青い畳のラインの内側の畳は踏んだ感触が変わったのでその場で立ち止まり踏み心地を確かめる。
「ん、どうした。」
「いや、ずいぶん柔らかい畳だなって思って。」
片足で踏み心地を楽しむように何度も畳を踏んでいる姿を不思議そうに見る一三をよそに、翔はその場で四つん這いになり畳の柔らかさを確かめていた。
「この枠の内側の畳は表面は畳と同じに見えるが、中身はかなり優れた衝撃吸収材を使って作られてるらしいぞ。
普通に立ってるだけなら少し柔らかい畳だが、一定の以上の衝撃は吸収するそうだ。
仕組みは良くわからないがな。」
「へぇ…」
一三さんの説明を聞いても構造がいまいち理解出来なかった、これもこの世界だけの技術だろうか?
四つん這いの状態でも膝と手首にはあまり圧を感じなく、試しに叩いてみるが手には衝撃がなく不思議な手応えだっだ。
「いっちばんのり~♪
さてとぉ~一三くんはもう来てるかなぁ~?」
第3室内運動場に到着した恵がそっと中の様子を覗くと。
「…はぇ?」
そこには一三ともう一人知らない人が居た、男子用体操着を着ているからおそらく男子のはず。
透き通る様な白い肌に初雪の様に白く美しい髪、そんな彼の肌にピッタリと張り付く黒いウェアが非常に淫靡な雰囲気を醸し出している。
これが元の世界なら先輩の目の前で床に寝転がっているだらしがない男子生徒にしか見えないだろう。
だが、プライドに所属しているとはいえ、未だ処女の恵からしたら普段から見慣れている一三の体操着姿ではなく、年下で一三と違い華奢な男子の体操着姿は新たな扉をこじ開けるには十分だった。
一三が居ることも忘れ、食い入るように見知らぬ男子のお尻をジッと見つめていた…
後ろから近づく人影に気付かない程に。
「確保ぉ!!」
「んきゃあ!」
恵は後ろから忍び寄っていた廿楽に押し倒され、流れるような動きで腕挫手固を決められた。
「あいたただだだ!!」
「この覗き魔め!
翔様の体操着姿を舐め回すように見てただで済むと思わないでくださいね!!」
「ちょっ、誤解ですって!
確かに覗いてはいましたけど、私は一三くんのプライドの女子ですから!!
その翔とか言う子なんて見てませんって!!」
「見てませんって…、翔様に魅力が無いとでも言いたいんですか!!」
「そんな事言ってなぃだだだだだ!!」
ギリギリと極められた腕を締め上げていく。
「騒がしいと思ったら、何やってるんですか廿楽さん…」
一三さんのストレッチを畳に寝転びながら眺めていたら、何やら廊下の方が騒がしかったので様子を見に来たら廿楽さんが見知らぬ女子生徒を押し倒していた。
話は変わるが、一三さんがストレッチを始めた時に俺も一緒にしようとしたらそのままで良いと言われたからだ。
決して畳の感触が気に入って起きたくなかった訳ではないのだ。
閑話休題
「あっ、翔様!
ただいま翔様を視姦していた覗き魔を捕まえていた所です!」
「覗き魔って…」
俺は押さえ込まれて冷や汗を流している女子を見る、冷や汗をを流しているのは捕まったからかどんどん腕を絞め上げられているからだろうか。
「どうしたんだ翔くん…って、何やってんだ恵。」
「一三く~ん、誤解なんだよぉ~たちけて~!」
悪戯がバレて怒られている犬の様な目で一三に助けを求める恵だったが。
「なるほど…、翔くんの保護官さんそのまま連行しちゃって良いですよ。」
「一三きゅん!?」
「恵ぃ…、前に約束したよなぁ?
もう覗き行為や盗撮はしませんって…。」
「「うわぁ…」」
翔と廿楽から、恵に向けられる視線が一気に冷たくなる。
「だってだって、一三くん着替えてる所とかシャワー浴びてる所とか見たいって言っても見せてくれないじゃん!!」
「プライドに入ってるからって、そんなお願い聞くわけないだろ!」
結局、言い訳もむなしく恵は廿楽さんによって何処かへ連行されていった。
「良かったんですか連れてかれちゃいましたけど。」
「大丈夫だよ、いつもの事だしな。」
いやぁ…、貞操逆転モノ多くなりましたよね。
あべこべモノも好きですよ、あべこべ=貞操逆転ではないですよね?