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胃が持ちません!
「これは!」
送られてきた手紙には驚愕の事実書いていた。
「なんと言うことですか!早くあの方に知らせなければ…」
ノックがし、返事をするとそこには兵の姿があった。
「申しあげます!王が脱走しました!」
思わず手に持っていた手紙を握りしめてた。
「あの…っ、馬鹿王があぁぁぁ!」
脱走した自分の主に文句をつきたいが、今はそんなことより、此方が先決だ。
「今すぐ大臣たちを呼びなさい!」
兵が出ていったのを確認し、壁を思いっきり殴り付けたら大きな音をたて、穴を開けた。
風を纏った鳥がいた。
「おい、馬鹿王!聞いていますか!この忙しい時に何処をほっつき歩いているかは知りませんがさっさと帰ってこい。今すぐ!」
それを言い終えるとと鳥は消えた。
「早く帰ってこればいいのですが」
ああ、胃が痛い。
◇◇◇
「大変そうだなー」
鳥から流れた声を聞きながらもにやついた。
「俺を無理矢理縛りつけた報いだ。存分に味わうがいい」
俺が仕事をさぼったからだと言っていたがそんなことはどうでもいい。
「さあ!あの荒れ狂う海を制覇するぞ!」
そう荒れ狂う…いや、穏やかな海を見つめて、宣言した。