小動物の森へLet's go!①
遅くなってすみません
どうも、アヤナです。
漸くミラにアヤナって呼んでくれました。いやー、長かった。アヤナ様、アヤナ様と呼んできたので焦りました。私、偉くない!凡人!
…まさか、呼んでもらうのに半日を費やすとは思ってなかった。
ミラの家に泊めてもらって二日目。今日はミラと一緒に近くの森へ散策です。
話を聞くと、小動物がいるそうで。
小動物がですよ!もふもふが!興奮が収まりません!楽しみー!
「アヤナ、ここがアリーエルって言う森だよ」
名前が気になるけど…今は小動物!
「行こう、ミラ」
ミラの手を握ってっと。
いざ!小動物天国へ!
森へと足を踏み入れました。
アリーエルはまさしく、小動物天国でした。
姿が猫なのに鳴き声が犬だったり、リスがドングリじゃなくて花を食べていたりと前世とは違いますが、小動物に変わりありません。
でもまさか、生前からの小動物から避けられるという体質が今でも残っていようとは思いもしませんでしたよ。
神様!なんで、私の体質を治してくれなかったの!
おかげで私はもふもふ天国の中、もふもふ出来ないという地獄のような思いを過ごすはめになったではありませんか!
「なんでだろ?いつもなら近付いてくるのに…。ごめんね、アヤナ」
「気にしないで」
そう、気にしないでミラ!元はと言えば、この体質の私が悪いんだから、そんな悲しそうな顔をしないで。
って、あれ?なんか光ってる。なんだろう。
「ミラ、あれは何?」
光っている方を指差すとミラも不思議そうにする。
「なんだろう?ヒカリバナかな?」
ミラと一緒に近付いてみるとそこには神々しい光を放つ上半身裸の男がいたので見なかったことにして離れようとしたら気づかれた。
「やあ」
この人、誰だろ?
それになんでその格好でこの森に?
この人は誰でしょうか?