前書きその2(設定と人物紹介)
本当はいちいち書きたくないのですが、原作と違う(違いすぎる)所が多々あるために載せています。「どうでもいい」という方は読み飛ばして頂いて結構です。※ここを読まずに感想欄にて「原作と違う」という疑問点を書くことはおやめください。
この小説はBaseson様より発売中の「恋姫†無双」・「真・恋姫†無双」及び「春恋*乙女」(以下、原作と表記)を下地として、原作、三国志の正史、演義の3つをまぜあわせたような世界に主人公が迷いこんで活躍する……といったストーリーになります。
原作は演義に近かったですが、時系列がめちゃくちゃだったりといろいろありました。それをある程度改め、しかし正史や演義をなぞることなく楽しめるような展開にしたいと思っております。
また、主人公は現代日本人(今作においては、仮想が入った2001年の住人)であるため、三国志など歴史に関して、あるいは政治、経済、統治といったものに対してある程度の知識がある人物が過去へ行く……とどういう活躍ができるのか? を重視した作品になります。
第3話(本章1話)のような話が延々と出てきます。
そのため、そのあたり(三国志・世界史・日本史・政治・経済・統治機構・・・など)に興味がない方にとってはあまり面白くない作品になっていると思います。
この点についてはご理解下さい。
『チートでチートな三国志・そして恋姫†無双』にある”人物紹介”はこの欄にある現世と天界の人物のもの以外ありません。”解説”も、どうしても必要なところにだけ使います。
一部、外来語を使う(使わざるを得ない)ところがあると思います。
また、登場人物が多いため、章の終わりごとに”まとめ”として人物名と真名を載せます。
一部、原作とは役回りや姿、真名の違う登場人物(左慈と于吉など)が居たりします。
これに関しては意図的なものです。※誤字の場合があるかもしれませんので、この前書きと次ページの「真名一覧」を読んでも解決しない場合は感想欄にて指摘ください。
なお、今作中においては、
1里=500m
1刻=2時間
という設定にしておきます。
※外史に出る人物の呼び名に関してですが、もともとの三国志世界(後漢末期~)では、性・名・字とあり、基本的に名は呼ばず、字も親しい人以外は呼べないようなものであり、「性+官職名」で呼ぶのが通例だったらしいのですが、めんどうくさい、かつ、わかりにくいので、この物語では「性+名」で呼ぶのが普通であり、字は飾り……ということにしたいと思います。
女性の登場人物の場合のみ、相手に心を許したときには神聖な名である“真名”で呼ぶことを許し、それで呼ぶ……ことにします。
ただし、「名乗り」などにおいて「趙子龍」のように「性+字」のほうが格好良く見えるときはそちらも使うことがあります。
呼称に関しては上記で統一します。
なお、「訓読み」のほうが合いそうだと思ったときには、真名に「訓読み」のものを採用することがあるかと思います。ご了承ください。
現世における登場人物一覧
北郷 一刀
※原作では「ほんごう」ですが、原作とは役回り、立場が違うことを示すために変えています。”別人”と捉えて貰ってもいいです。
今作の主人公。聖フランチェスカ学院の2年4組に所属している。
剣道部に入部している。勉強では古典・日本史・世界史・政経が得意科目である。
祖父に鍛えられた古武術(酔拳)と剣道が得意で、剣道ではインターハイに出場するほどの実力を持っている。
聖フランチェスカと統合された際、剣道が強い他の高校から勧誘がきたものの、『インターハイ2連覇中の”天才”不動如耶と同じ高校に行きたい。』として、それらの話は全て断ってこの学院に来た。
同学年には、尊敬している藤田祥一に加え、もともとはあまり好きではなかったものの、関わっていくうちに尊敬するようになった早坂章人というふたりの”バケモノ”が居た。
その二人の社会や政治、歴史などの議論を聞いたり、引退した競走馬に乗せてもらったりした経験は、外史において大きな力を発揮することになる。
PCゲーム『三国志』など、歴史ゲーム好きでもある。
※北郷の祖父(母方)は元警察官であり、機動隊(剣道を得意とし、全国大会にも出場・入賞歴あり)→捜査一課・・・と渡り歩き、叩き上げながら警視正にまで昇進した男である。
及川 佑
聖フランチェスカ学院の2年4組に所属している。
主人公の友人であり、適当な関西弁で喋るお調子者。
早坂 章人
聖フランチェスカ学院の2年2組に所属している。
もともとは恋姫の前作にあたる「春恋*乙女」の主人公であった。
※春恋*乙女の早坂章人とは完全に別人(何もかも違います)です
実家は日本で数本の指に入る名家であり、東京に住んでいた。だが、諸事情により今年から「聖フランチェスカ学院」に転校してきた。”五菱財閥”の相談役を代々務めてきた家の出身で、その鬼才さから、間接的にではあるが高校生ながら経営に関わっている。
運動も勉強も何もかも完璧にこなし、剣道では一刀どころか如耶ですら触れることが出来ないほどの腕前を持つ。穏やかな性格ながら毒舌家であり、他を圧倒する威圧感を持つ人物でもある。多趣味な人物であり、特に美食に対する拘りは異常ともいえる域に達している。一応、黎明館の食事(昼食)は許容範囲であるようだ。
やる気のないとき&気の向かないとき、とマジメなときでは、しゃべり方が全く違う。
実妹に羽深がいる。
もともと、”勝敗を争う”ことには興味がない(自分が勝つと決まっているから)こともあり、面倒で疲れるからと部活には参加していない。
昼休みなどは哲学・政治・経済・社会...など様々なことについて藤田と議論していることが多い。
テストでは全教科で満点を連発中である。
藤田 祥一
聖フランチェスカ学院の2年1組に所属している。
学校内において、早坂と張り合う(勉強・運動...など)ことのできる唯一の人物である。
父は名大経済学部の教授で、専門は社会哲学である。
かつてはバスケをやっており、インターハイで優勝したほどだったが、この学院に来てからは部活はしていない。理由は早坂とほぼ同じである。
不動 如耶
聖フランチェスカ学院の3年2組に所属している。剣道部の主将を務める。
剣道の腕前は”天才”レベルであり北郷よりも強く、中学以来、公式戦では無敗を誇っている。
この作品における剣道の団体戦は先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の5人で勝ち抜き設定なので、一人で5人倒しても団体優勝となる為、個人も団体も優勝を総ナメしている。
なぜか武士のような言葉遣いで喋り、一人称は「それがし」である。
“不動グループ”を率いる大企業「不動化学工業株式会社」の会長を祖父に持つお嬢様でもある。そのため、下級生などからは「如耶姉様」と呼ばれることもある。
※この他に「○○先輩」とか「××さん」といった名前が回想のときにチラホラ出る可能性がありますが、如耶や章人の友人なんだな……と捉えて下さい。特に今作と関わることはありませんので、あまり深く考えないで下さると嬉しいです。
別作が書ければそこで詳しく書きますが、今はなんとも言えませんので……。一応、下敷きは「春恋*乙女」ですが、かなりの部分が違っているのであまり参考になりません。
聖フランチェスカ学院
カトリック系の高校である。
昨年までは女子のみの、いわゆる“お嬢様学校”だった。しかし少子化の煽りを受け今年からは共学になり、男子も受け入れる(1クラス20人に多くて3~4人程度)ことになった。
1組から8組まで8クラスあり、1~4組は文系・5~8組は理系となっている。
敷地内に幼稚舎・中等部・高等部・短大部がある。
学生の家や卒業生などから大量の寄付が集まるため、施設はかなり豪華であり、男子寮も女子寮もマンションかと見紛うほど。広さは1DKか1LDKであり、成績と寮費によって決まる。
今作は諸事情から立地は愛知県の某市である。基本的に学生は寮で生活しているが、申し出があるなどの場合は、一人暮らしを前提してアパート・マンション・下宿などからの通学も許可されている。
学食の名は黎明館という。
天界(仙人・道士)
女媧 真名はなし。
中国創世神話の”三皇五帝”における”三皇”の一角である。つまり、中国において絶対者(神)の一人ということである。
封神演義などに登場している。
諸事情により、主人公と共に外史へ降り立つことになる。
“女媧”の名は迂闊に喋るとエライことになるので、普通は、甄姫と名乗り、そう呼ばせることに
(本当は甄氏・・・
[曹丕の第一夫人で魏三代皇帝、曹叡の実母]
ですが、それをちょっと弄ったものです。)
もともと女性だった方は例外(貂蝉)を除いて殆ど出ないため、貂蝉の次に美しいとされる甄氏の名を採用しました。
性格は冷静沈着でアイロニスト……のはず。
流麗な銀髪(なぜか先は黄緑)と頭の上の金の輪・そして臍のピアスのような飾りが特徴的で、武器は細い剣を使いこなす。
※盾は持っていません。
三皇の一角に位置する神のため、無敵である。
左慈 元放
敵。仙人。藍色の髪の策士である。
三国志では詳細不明の扱い。
于吉
敵。仙人。茶髪の男。敵を見下す癖がある。
三国志演義では、孫策を呪い殺す? 役割を果たすも、詳細は不明である。