おまけ 史上最強の魔女、ワインに酔う
「は〜やっぱりワインは美味いね〜」
自分のお気に入りのワインが入ったグラスを転がしながらつぶやいた
「ワインって美味しいんですか?」
「う〜ん、種類によるかなぁ〜。ざっくり言えば甘みと渋みと酸味がある感じかなぁ〜」
「先生…ちょっと酔ってないですか?」
「んにゃあ?そんなことにゃいよぉ〜??なんでかにゃあ〜〜??」
酔いすぎて所々猫のような言葉使いになっている。そう、メリッサはお酒に弱いのだ。
なのにワインを飲んでいるのはどうかと思うが…
「あんまり無理しないでくださいね…」
頭をグラングランと振り回している我が師に苦笑いを浮かべながら言った
「う〜ん…だめぇ…すごい眠いよぉママぁ…」
ふらつきながらリディアに抱きついた
「ま、ママ!?私はママじゃありません!!あと抱きつかないで離れてください!!」
「えぇ…やだぁ…私まだぎゅってしたいぃ…」
とうとう幼児退行してしまった
(幼児退行してる!?いくらなんでも弱すぎだよ!)
体を密着させた腕はするすると下に這っていき、足に到達した
「ち、ちょっと!?先生!?先生!?どこ触ってるんですか!?ちょっと!?いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
その後、足を徹底的に弄られた
――――――
翌朝、メリッサは目を覚ますと頭を抱えた。昨夜の記憶はぼんやりとしており、どうやら飲みすぎたようだ。
「うぅ…頭が割れる…何があったんだっけ…」
ふと隣を見ると、リディアが頬を膨らませて腕を組み、険しい目つきでこちらを見下ろしている。
「あ、あれ?リディア、どうしたんだい?そんな怖い顔して…」
「先生、昨夜のこと覚えてますか?」
「昨夜…?確かワインを飲んで…あとは…」
思い出そうとするも、どうしても記憶が断片的だ。冷たい視線がさらに鋭くなる。
「先生、酔っ払って私に抱きついて、挙句の果てに足を…」
「ま、待って!足を何したって!?」
「散々弄り回したんです!もう!恥ずかしくて死にそうでした!!」
その怒声に、メリッサは真っ青になる。
「そ、それは本当に申し訳ない…!酔いすぎて…いや、言い訳にならないよね…」
頭を下げる師匠に、リディアはため息をついた。
「もういいです。昨日の報復として、今日は掃除を全部先生にやってもらいますからね!」
「えっ…掃除?私が?」
「当然です!自分の行いには責任を持ってもらいますから!」
リディアの強い言葉に、メリッサはしぶしぶ頷いた。
「わ、わかったよ…。うぅ、酔いに弱い自分が恨めしい…」
こうして、メリッサの反省と掃除の日が幕を開けたのだった。
今日は短め…展開をしっかり考えておきます…もうそろそろ進めたいところ…!




