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11. 探索! 式神少女!


 桃野香織は妖術師を捕獲しに小学校にやってきた古河遊聖と合流した。

「さて、妖術師はどこに潜んでいるか探ろう?」

「六条さんと別れたのは2階だから、少なくとも2階の教室にいるんじゃないかな」

「香織ちゃんの言う通り、2階に進もう」

 とりあえず2階に進んでいくことになった香織と遊聖だった。

 階段を登りきって2階にたどり着くと妖力を感知しようとしたが時間の経過で妖力は薄くなっていた。

「これでは妖術師の痕跡が辿れないぞ」

 遊聖がどうしたものかと考えると、遊聖の懐が騒がしくなった。

「……篝、出ていいぞ」

 そう言って花札じみたカードを床に向けて投げると煙が立ち上り、犬耳の式神少女が出てきた。

「主!妖力の探知は私におまかせください!」

 式神少女、篝は自信たっぷりだ。

「篝、妖力の探知を頼む。うまく追跡に成功したら帰ったらファミレスだ」

「ファミレス!」

 篝のやる気がアップした!

「……なるほど、犬の式神だから探知が強いんですね」

 香織も篝に任せてみることにした。

「……くんくん。妖力はあっちから感じます」

 篝は微弱な妖力を感知して蒼衣が向かった方向に歩き出した。

 遊聖と香織はそのまま篝についていった。

 犬耳式神少女は微弱な妖力を辿りながら廊下をゆっくりと歩いていった。早く進み続けると遊聖と香織が置きざりになるからだ。遊聖と香織は安心してついていった。

「……?」

 不意に篝は立ち止まり、キョロキョロと周囲を見渡した。

「篝……どうしたんだ?」

 遊聖は篝に何が起きたか尋ねた。

「何か……強い妖力が近づいてきます」

「強い妖力?」

 遊聖は篝に問い返した。

 次の瞬間、篝は天井から垂れ下がってきた黒い液体に奇襲され取りこまれそうになった。

「ゴボゴボ……大変です! 妖術師は私たちがやってくることを読んでいて罠を仕掛けました!」

篝はもがきながら黒い液体から逃れようとした!

「篝、すぐに助けるからな!」

 遊聖は慌てて霊刀を形成して天井から襲う黒い液体を切り落とした。篝を取り込みかけた黒い液体は廊下の床に落ちると、直後に黒い液体は3つに分離し、篝は解放された。

「まずいな……これは霊刀での斬撃は効かないぞ」

 遊聖は頭をかいた。

 しかし、黒い液体は待ってくれず遊聖を襲いかかる!

 しかし、カウンターじみて雷の護符を投げつけて黒い液体に命中、護符から雷撃が迸り、黒い液体は大量の小さい黒い液体に分離させた!

「香織ちゃん、篝、急いで駆け抜けるぞ!合体にはしばらく時間がかかるはずだ」

 香織と篝は頷くと三人は急いで廊下を駆け抜けた!

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