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転生聖女は神獣たちと共に旅に出る。  作者: 14友希
第2章 ミライと冒険者ギルド
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「みっ、ミライ様!今すぐ、冒険者ギルドに登録して、冒険者になった方がいいですよ!」


え、やだ。


「いえ、私は素材を売りに来ただけですし...」


「あっそうでしたね。お値段お伝えしますか?」


忘れてたんだ。別にいいけど。


「お、お値段、大銀貨7枚です」


…ま?


「やばっ!」


「大銀貨7枚とかすげぇ大金じゃん」


ちなみに大銀貨7枚は七十万だ。やばいね。


というかずっと思ってたけど、ここギルド登録してなくても素材売れるんだよね。


普通は、登録してないとまず素材を売れない。冒険者たちの獲物が取られちゃうから。


「お前がミライか?」


そんなこと考えてたら、受け付けの奥から、若そうで、強そうな人が出て来た。


「オレはここのギルドマスター、ジェンだ。よろしくな」


まさかのギルマス。見た目だけだと二十代後半らへん。よっぽどすごいんだろう。


「ジェンさん。ミライと申します。宜しくお願いします。」


「堅苦しい挨拶はなしだ。ジェンと呼んでくれ。ついでに敬語もやめろ」


頭をかきながら、歯を見せるようにしてジェンさ...ジェンは笑った。


「じゃあそう呼ばせてもらうわ。私のこともミライと呼んで」


「おぉ、適応力すげえなぁ。ミライ」


これでも前世は社会人なので。こちとら、上司の無茶ぶりにも耐えてきたんで。


「それでジェン、どうしたの?ギルマスって忙しいんじゃ...」


「ああ、確かに忙しいが、今は緊急事態だからな。」


緊急事態?何かあったのか?



「おい、ミライ、俺と決闘しろ」



「……………はい?」


どゆこと?


「いや、Aランクの魔物をこんなに沢山狩れるやつは、俺が生きてきた中で初めて見た。お前の能力だと、余裕で上位ランクの魔物を狩れると思うんだよな」


「はぁ、でもそれと決闘に何の関係が?」


まぁ確かに上位ランクの魔物ならよそ見しててでも狩れるけど、それと決闘に何の関係があるんだ。


「俺はお前に、冒険者になってほしいんだ」


そういうことか。確かに自分がギルマスを務めるギルドで、なることがとても難しいと言われているBランク以上の冒険者が出たら、誇りだもんな。でも...


「嫌です」

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