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転生聖女は神獣たちと共に旅に出る。  作者: 14友希
第1章 ミラリア・クリスタル
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3


ミラリア・クリスタル。

初代聖女.マリアナ・クリスタルの血筋を持つクリスタル家の生まれである。


 また、ドフィート王国の聖女である。魔法に強い素質を持ったクリスタル家の生まれだが、魔力は少なく、魔法を上手く扱えない。


つまり、聖女としての役割を果たしていないのだ。そして、ドフィート王国から役立たずと言われ 、国外追放された。


魔法が上手く扱えない-魔法が当たり前のこの世界にとって、私、ミラリア・クリスタルは魔法が使えない、なんとも可哀想な存在として国に見られているのだ。



だが、そんな私には、絶対にバレてはいけない重要な秘密がある。


1つ目は、私の魔力がバカ強いこと。

自分で魔力は測った際は、初代聖女.マリアナ・クリスタルよりも大きな魔力を持っていることが分かったのだ。

この事がドフィート王国にバレると、国に戻される可能性があるので、最強になるまでドフィート王国にバレないように、気を付けなくてはならない。


2つ目は、バレるも何もないと思うが、実は私には、前世の記憶があるのだ。

前世の私は、オタク気質な社会人だった。転生や異世界で主人公が最強になる!みたいな話が大好きだった。だから、魔法が存在するこの世界に転生できたのは、すごく嬉しい。

中身はいい大人だからといっても、人間なのだ。最強になってみたいと思ってもしょうがない。


ちなみに、私が母親から生まれ、すぐ「ここどこ?」状態だったため、赤ちゃんの頃から大人たちの会話を聞いて、早めにこの世界や、聖女などについて学ぶことが出来た。


ただ、少し運が悪かった。聖女の血筋である、クリスタル家に生まれてしまったことだ。

聖女のことを知り、自分が聖女の血筋である家の生まれであることを知り、気付いてしまったのだ。



「これ、私が聖女になるパターンだ」と。生まれて四日目くらいに。



だが、私は正直、聖女にはなりたくなかった。


だって、聖女というのは、とても面倒くさい。ドフィート王国の場合は、毎日森の中にある教会に歩きで行って一日中祈りを捧げる。それだけだ。

ぶっちゃけ簡単なので、耐久力がある本当に心の清い人ならイケるかもしれないが、正直私には無理だ。

私には、耐久力も忍耐力もない。別に心が清い訳でもないし。


なので、演技をすることにした。魔力が弱く、魔法を上手く扱えない、役立たずな聖女を。

そしたら国外追放されて、自由にのんびり異世界で暮らせるのではと。


そして、見事ハッピーエンド。まさかこんなに上手く行くとは、と正直私も驚いている。

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