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転生聖女は神獣たちと共に旅に出る。  作者: 14友希
第1章 ミラリア・クリスタル
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2


「あ、はい、分かりました。すぐに荷物をまとめてこの国から出て行きますね」


「「「え?」」」


その場にいた全員がポカンとなっている。なんでだろう。

だが私にそんなことは関係ない。


「それでは、失礼致します」


「お、おい貴様!ちょっと待て!」


小さくお辞儀して少し駆け足で自分の部屋に戻ろうとしたら、ナントカ王子に呼び止められた。

自分から出ていけと言っておいて待てというだなんて、我が儘なやつだ。


あ、ナントカ王子というのは、さっき私に「出ていけ!」っていった人。一応ドフィート王国の第二王子なのだ。


「きっ、貴様、俺達になにか言うことがあるだろう」


…………え、なにそれ?私何かこいつらにしたかな。むしろ私がされた側なのだが。


「黙っていないで、何か言え!」


わぁ~すっごい無茶ぶりぃ~。何か言えっていっても何言えばいいんだよ。もしかして、私に謝れって言ってんのかな。本当にそうなら、言うわけがないが。


「いい加減にしろ!」


ナントカ王子が声を荒げたからか、後ろにいた護衛などが私を睨みつけてきた。そんなに睨まれても、私悪くないので。

まぁ、この空気からして「謝れ」ということなのだろう。

でも私謝りませんよ?だって私悪いことなんて一つもしていないし。


「ミラリア・クリスタル!早くしろ!」


いや、何をだよ。でも流石に返事はしといた方がいいだろう。他の人達が可哀想だし。

だが、悪いことをしていない私が謝る理由など一つもない。ならば!


「皆様今日までありがとうございました。これからは聖女が居ませんが、くれぐれも不幸に巻き込まれぬよう、頑張ってください。それでは」


私が笑顔で微笑むと、辺りがザワつく。ナントカ王子はぽかんとしてる。

理由は分からないが、正直この城から早く出て行きたいので、早足でその場を去る。



(やったー!やっと自由になれる!)


私は心の中でガッツポーズした。


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