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婚約者

実は皇太子派閥の大臣がルシャーナに依頼したのを知って、第二王子オーウェン派閥の大臣と、第三王子サイシェル派閥の大臣からも相性鑑定の依頼があったのだ。

各々から報酬を頂けるので、一度の依頼で二度どころか三度美味しい依頼となった。


家柄の良い令嬢とただ婚約するだけではダメらしい。

お世継ぎ問題があるので、離縁の可能性が少ない相性の良い令嬢との婚約を大臣達は望んでいた。


今はセフィラスが皇太子となっているが、この先何が起きるか分からない。

オーウェンやサイシェルも可能性がないわけではないため、派閥の大臣達も婚約者選びに躍起になっている。


それにしても、皇族の派閥争いも大変なものだ。

セフィラスの為に招待された令嬢達からも、派閥大臣達は婚約者を選ぼうとしているくらいなのだから。


(皇族の派閥争いってすごいのね。おかげで報酬がたんまりいただけるけど)


報酬を考えてにまにましていると、婚約者候補の令嬢の一人が前に出て、皇帝に挨拶を始めた。

ルシャーナは慌てて、隅からそっとその様子を伺う。


(えっと、どれどれ~。一人目の令嬢との相性は~…)


ルシャーナは皇太子や王子達との相性を確認し、メモ帳にペンを走らせる。

婚約者候補20名の挨拶が終わり、相性の鑑定がも終わった。

オーウェンとサイシェルには相性の良い令嬢はいたが、セフィラスと相性が良い令嬢はいなかった。


家柄だけでなく対象爵位を広げれば相性の良い方と出会えるとは思うが、やはり皇族に嫁ぐとなると相性だけでは乗り越えられない。


(妃教育は厳しいって聞くし、皇族は大変ね。ま、私には関係ないけどね)


舞踏会が終わるのを待って、別室で大臣達に相性を伝えることになっている。

それまでは自由にしていいので、小腹でも満たそうとデザートのあるワゴンに視線を向けると、

ルシャーナが最も会いたくない人物、婚約者の公爵子息フレデリックがいた。


(げっ…舞踏会に呼ばれていたのか)


フレデリックの腕には、伯爵令嬢エミリアの豊満な胸と腕が絡んでいた。

エミリアは甘ったるい声でフレデリックに話しかけ、デザートを選んでいる。


婚約者とは名ばかりで、ルシャーナは夜会や舞踏会の同伴をした事がなかった。

公の場にも連れて行くほど、フレデリックはエミリアに夢中のようだ。


(今度のお相手はエミリア様なのね)


フレデリックに淡い恋心を抱いていた時期もあったが、12歳の時に全てを捨てた。

なので、フレデリックが自分以外の女性を連れていても妬いたりはしない。

舞踏会にルシャーナが居ることが見つかると厄介なので、二人が立ち去るのをじっと待った。

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