必殺技
と言っても死人は出ません。
明日野斗矢は一般人である。
特に武術を習っていたとか、スパイみたく経歴がまるで存在しなかったかのように空白の期間が有ったりすることは無い。
ケンカも弱い。
争いは好きではない。
怒りっぽいだけ。
「だァ!オアラァ!ンゥ!オラァ!死にたい奴から来い!お望み通り遥か彼方。三途の川の向こう側まで叩き込んでやんよ!」
彼はド素人である。
しかし、現状を説明しよう。
斗矢が押していた。
ナックルを嵌め、
向かって来るならず者を殴り倒し、
洞窟の奥へ奥へと進んでいた。
「ウォア!」
剣を叩き付けんとするならず者。
それに対して俺は敢えて前に進んだ。
この洞窟は狭い。
剣は十分振れない。しかも周りに仲間がいるからより一層振り辛い。
そんな剣を待っている位なら距離を詰めた方が良い。
こっちはナックルなんだからまぁ当然か。
そんな事を考えながら鼻っ柱目掛けてナックルを叩き込む。
存外ガラケーナックルは使い易い。
要はガラケーを真っ二つにしてメリケンサックにしてるだけだから特にビームは出ない。
血液を用いて血の眷属を封印できない。天秤の秘密結社には入れ無さそうだ。
しかし、頑丈であった。
さっきからナイフや棍棒相手にブン殴っているが、決してガラケーが壊れはしない。
異世界補正で頑丈になっているのだろうか?
更にはこのナックル、MP消費が1。
MaxMP1の俺にとって1でこれだけを相手に出来るのはデカい。
ファイアウォールも加わり、割と十分に戦えていた。
それでも、レベル差はある。
向うは1レベでは無い筈だ、All『G』のステータスではない筈だ。
火力が足りなかった。
そこで俺は考えた。とある手段を考えた。
どんな手段だと思う?
読んで下さる皆さま。有り難う御座います。
次話も頑張って作っていきます。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
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