自己紹介と推理ショーの幕開け
『驚愕の真実!』
という言葉に興奮を隠しきれない推理小説好き。どうも。黒銘菓です。
「私はロナンドロ家の長女。アリシアと申します。」
「私はお嬢様の執事をしています。ボンゴと申します。」
「……あぁ、俺は明日野斗矢。遠い所から旅をして来た……まぁ旅人だ。」
嘘ではない。少なくとも徒歩では行けない場所だし。
「まぁ、そうだったのですね。」
「あぁ、だからぶっちゃけるとこの辺や国の事情は全く知らないんだ。そこを承知で説明して貰えると嬉しい。」
「解りました。では、えぇ、ここはランデスという国の中のイースという地域なのですが、この付近で最近、ならず者や夜盗や盗賊が徒党を組んで大掛かりな組織を作ったという噂が立っているのです。」
「フンフン。大きな悪党集団、悪党連合みたいなものが出来たってことか…。」
「えぇ、今まで少人数で単独で商いをする商人や旅人を襲って生計を立てていた盗人が集まって大規模な商人集団や貴族の馬車を襲うようになっていったのです。」
「数が多くなって雑魚だった連中が無視できない被害を出し始めた。と。」
「そうです。それを無視できなくなったイースの統治者たるアルバランド公は配下の下級貴族に命令を出したのです。『盗賊を討伐せよ』と。」
「もしかして、そこ下級貴族の中にロナンドロ家が有ったりする?」
「正解です。」
「で、そこの令嬢は別の場所に居たりして、危険が及ぶと不味いからって、こっそりお屋敷に連れ戻されていた?」
「!………はい……。」
「で、戻る途中でそれが何故かバレて襲撃を受けたりした。」
「はい!」
目を見張って俺を見始めたお嬢さん。
逆に従者の方はわざとらしいまでの訝しげな眼を俺に向け始めた。
「あ、別に俺は盗賊団の一味じゃねーぜ。
そもそも、味方だったら撃たないし、丸焦げにされかかったりはしないだろ?」
あれが演技なら俺は、トムやスティーブンにだって対抗出来……無理だ。
まぁ、それは別として、
「それは別にして、盗賊団の一味は他に居るだろ?なっ。」
グイとアリシア嬢をこちらに引き寄せて距離を取る。
「盗賊の一味のボンゴさん?」
ガラケーを従者に向けた。
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(連載中)賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。
(2章書きかけ)異世界探偵社
(こっちも書きたいな)悪魔)聖女を騙して魂を奪おうと思ったら失敗して聖女の願いを叶える為に全力を尽くさねばならない契約を結ぶ羽目になった。お陰で最強最悪の悪魔が人助けなんてやる羽目になってしまった。
and so on




