第壱段「CCWの始まり」
遅れてすいませんでした!今回はまあ最初特有の説明回です。ちょっと読みにくいかもしれませんがよろしくお願いします!
2040年。後に「ゲーム革命年」と呼ばれる年にとあるハードが発売された。そのとあるハードの名は「DiveExperience」通称DEと呼ばれる次世代VR機器。大手電機会社「フニー」から発売されたもので「目を瞑れば別世界に」というキャッチフレーズで発売され、そのフレーズ通りこの機器というのは従来のVR機器では視覚だけでVR体験というのものだったわけだが、このDEではこれまでの常識を覆し、ゲーマー待望の視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、つまり五感をフルに体験できる次世代VR機器として目を瞑れば本当のように感じられるものだった。
価格は割高だったものの夢の機器だったために発売されると売り切れが続出し、みんなが持っているゲーム機器と揶揄されるほど売り上げている。
だが、そんな売り上げを支えていたのはハードのおかげだけでは無く、ソフトの存在も大きかった。
発売当初に発売された次世代のVR体験を中心的に作られたものを初め、毎月数多くのゲーム会社からあらゆるジャンルのソフトが発売されていった。そんな中でも特に人気を誇ったジャンルこそこれまでこの次世代VRで望まれていたジャンル。<MMORPG>であった。
<Massively Multiplayer Online Role-Playing Game>(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロールプレイングゲーム)の略称であり、これまでPCなどで数多くのゲームを排出してきたジャンルである。
大きな特徴としては一つの世界に何百から何千にもわたるプレイヤーが共有し共存していることだろう。
大体無料で始める事が出来て、仲間達と共に同じ世界を生き、自由にプレイできることからPCなどでは人気なジャンルとなっていたが最近までは下火となっていた。
理由としては気軽に出来なかったり課金要素が大きいとも言われているが一番は主なプレイ環境のPC所持率の低下が大きいだろう。
ということは、みんなが同じくPCを持っていたら人気は戻ると考えるならばVRにおいてこのジャンルが流行る理由は分かるだろう。
そう、DEは大体の人達が持っているということはそのまま流行るってことに繋がっている訳だ。
だからこそゲーム会社はこぞってMMORPGの開発に着手しており、これも毎月に一本というハイペースで新作が出るという群雄割拠な自体に陥っているわけだが、そんな中でも一際人気を誇っているゲームがあった。
____「CenturyCreateWorld」、CCW、セクワと呼ばれたVRMMORPGであった。
DE発売初期から配信されたVRMMORPGであり、配信当初はそこまで話題にならなかったゲームであった。ただそれはいきなりひっそりと配信されたのと、その割りには大抵のVRMMORPGであったプレイ料金が最初から設定されていたからである。
というものの月500円であるからそこまでお金に困ってない人であれば全然始められるものであったのでやり始める人が現れるのはそこまで時間はかかることはなかった。
だが、それでもつまらなかったりやる価値が無いと思うものであったら数多くのゲームの中にひっそりと消えていくものであるが、ここまで人気になったのは勿論理由がある。
第一に『プレイ感』。
他のゲームでは実際のプレイヤーの体格に合わなかったり、衝撃の感覚が違かったり、思ったことをすぐ行動してしまうなどのしたいことと実際のプレイヤーの動きに対しての違和感というのがどうしても抜けないものであったが、このゲームは五感や動きに至るまで繊細に表現されており、その世界にいるような感覚に陥るほどのクオリティを誇っている。
第二に『リーズナブル』
毎月お金が掛かるというのにリーズナブルとはおかしいとは思うかもしれないがオンラインゲームにおいて無料でやって強くなれるなら勿論いいが大半は課金しなければ強くなれないものだったり、課金しなければならないものがあったりする。だがこのゲームでは月500円だけ払っていればすべてのプレイ内容が体験できるため、それ以上のお金は必要無いのである。
第三に『グラフィック』
他のゲームではどうしても3D特有の違和感があるものだが、本当にいるかのようなリアルなグラフィックであり、キャラメイクでは思った通りの造形ができるとして大半のプレイヤーの目的はこれだと言われている。
第四に『ゲーム内容』
ゲーム内容としては剣と魔法のよくあるファンタジーの世界をベースにしているものの舞台は世界地図の大陸の形と類似しており、それと同じぐらいの広大なマップと言われており、まだ現在もすべてのマップを詳細に把握できてないとされている。
そして自由度も高く、レーティングに引っかかるようなものを除けば制限無く思った事は大体出来る。
それ以外にも様々な職業、多くのスキルなどのやりこみ要素があり飽きさせないゲームシステムが出来ていて、種族に関しては六種族しかないもののそれぞれ
「ヒューマン」…一般的な人間である。これはあまり変わりない。
「アニヴェク」…姿だけは人型だが、全身に毛が生えており、顔も動物の顔の種族。
「ドワーエル」…身長が低く、エルフ耳のような耳をしている以外はヒューマンと同じ姿の種族。
「テイルゴン」…しっぽと羽根が生えている種族で、肌の色が異色なのが特徴の種族。
「アイット」…全身が機械で出来ている種族。
「ユニン」…身長が2~5mになり、頭部に角が生えてるのが特徴の種族。
といった特徴的な種族で人気の要素の一つとなっている。
このように最初期に配信された割りにクオリティが最高峰にまで仕上げられておりなぜこのようなゲームが宣伝もなく配信されていたのかセクワ史上の最大の謎とされているが、それはさておきこのようなクオリティのゲームが他に無い以上セクワがVRMMORPGにおける最大手のゲームになるのは時間の問題だった。
そして2年後の現在、そのまま人気はどんどんとふくれあがっており、若い世代でこのゲームをしないものはいないという状態になっているのだった。
次回から物語は始まっていきますが、なるべく早く投稿したいなとは思ってますので少々お待ちください!
なにか質問や疑問等あれば気軽に投稿してくれると嬉しいです!感想などもあればもっと嬉しいですね!