第零段「プロローグ~世界征服~」
はじめまして。富士候と言います。今回はVRMMORPG物というのが書きたくて前からネタを練っていた物です。設定自体は面白いとは思っているのでそれをそのまま面白く描けたらなと思っていますが、更新頻度は不定期になるとは思いますので長い目で見ていただけると嬉しいです。
あとこの零段は特にストーリーに影響しないので、次に飛ばしても大丈夫ですよ!
____世界征服。
フィクションでしかこの単語は聞くことは日常生活においてはないだろう。
理由は単純明快。世界征服なんて夢のまた夢だからだ。
そして現代においてそれを目指そうと表だって活動する国もない。それも現代日本でだなんて馬鹿らしすぎる。
___違うな、日本という縛りがないにしても個人で成し遂げるには不可能に近いだろう。
昔であれば、世界史上、世界征服、領土を拡大を目的として広げてきた国はあまたあったものの、それを近い形で実現できたのは、有名な人物であればチンギスハーン、アレクサンダー大王の二人を挙げられるもののどちらも夢半ばで亡くなり世界征服は今までの人類の歴史で一度たりともない。
これまでの偉人が成し遂げられなかった偉業が普通の人物が成し遂げられるだろうかと問われれば無理であろう。唯一あるとするなら革新的な新兵器、分かりやすく例を挙げるなら巨大ロボットや超能力などを誰も持っていない状態で征服という手段があるが、現実的ではない。
つまるところ何が言いたいかというと世界征服なんて夢のまた夢だし、そんな夢を持っていたところでその夢に見合うだけのリターンなんてない。成功すれば自由な暮らしはできるかもしれないが、そんな夢を持つならもう純粋に使い切れないほどのお金を求めた方がまだ分かるってものだ。
ただ、ただである。この夢にはロマンがある。
特に男性は理解できるかもしれないが、もし、先ほどの夢が叶えられるような状況にあり、それに加えてリスクが無ければ実行するだろう。なぜならロマンがあるからだ。男のロマンとはつまりかっこよさだったり、欲望に実直な光景だったりするものに感じたりする。この場合は前者では誰も果たしたことがないという憧れに対してであったり、後者ではその後に起こりうるであろう出来事に対しての夢だったりとその点でしてみたいと思う人は多いと思っている。
俺、廻目制覇もその一人であった。と言っても「俺の夢は世界征服です」と公言しているわけでも無く、どっちかというと反対の「世界平和」の方がまだ願っている。ただ理解が出来るし、出来るのであればしたいというレベルの話である。それはよくやるゲームのジャンルである「シミュレーション」でもよく特徴が出ていて、なんとかの野望だとか、なんとかレーションだとか、プレイしたら大抵の人達は惣無事令や、スコアによる勝利というような分からない人に対して言うのであれば全部征服する前にクリア条件を満たしたことでクリアできますよってことなのだが、その状態になったら大体の人達はそこで終わる。そのあとは単なる消化試合になる。強大な戦力であとは弱い者いじめをするだけで終わるからだ。だが俺は全部征服するまでは終わらない。なんとかの野望ならすべての城、なんとかレーションならすべての拠点を征服するまでやる。それは弱い者いじめがしたいというわけではなく単純にすべてが欲しいと思ってしまうからだ。だからこそ昔の偉人達の征服したいという夢は共感してしまう。
そのことから俺はこのゲームと出会うの当たり前であり必然だったのだろう。
『CenturyCreateWorld』
略称として頭文字のCCW、セクワと呼ばれるVRMMORPGに…。
まあ始まりはこんな感じで長々と世界征服について書いていきました。第壱段についてもなるべく早く出したいと思いますのでお待ちいただけると幸いです!