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こぶとりじいさん あらすじ


こぶとりじいさんがわからない人のために…

ご存知の人は念のため。


むかーし、むかしあるところ、おじいさんがすんでいました。


おじいさんの右頬にはおおきなこぶがありました。おじいさんが何をするにもこぶはぷるんと震えていました。

けれど、おじいさんはそれを気にすることなく毎日のんきに過ごしていました。


そんなおじいさんの隣には左におおきなこぶのあるおじいさんが住んでいました。このおじいさんはたいそう意地が悪かった。

ある日、おじいさんが山へ薪を集めにいくと雨が振り出し、おじいさんは慌てて木のうろに入り雨宿りすることにしましたが、そのうちおじいさんはうっかり寝入ってしまい、目をさますと辺りはすっかり暗くなっていました。

おじいさんがのそのそとうろから這い出すと外では鬼達が宴を開いていました。


ピーヒョロ トントン ピーヒョロロ


お囃子にあわせて小鬼に達が愉快に踊っている様子を見ているうちにおじいさんはすっかり楽しくなり、鬼の躍りの輪に加わってしまいました。


おじいさんが踊るとこぶがプルプルと震え、その様を見て鬼達はゲラゲラと笑いました。


一番鳥が鳴く頃になると宴はお開きとなり、鬼はおじいさんにききました。


「お前の大事なものはなんだ?」

「わしの大事なものはこの宝こぶでございます」

そういったおじいさんのこぶを鬼はぶちーんとちぎりとってしまいました。

「このこぶは質草じゃ、返してほしくば明日の晩もまたここへ来て踊れ!」

そういって鬼は帰っていきました。


村へ戻るとこぶのなくなったおじいさんに隣のおじいさんはビックリ。

おじいさんが山の中の宴で踊ったこと、そうしたらこぶをとってもらえことを教えると、となりのおじいさんは今晩の宴には自分がいくと言って山へと走っていきました。


隣のおじいさんはおじいさんに言われた通りにうろで暗くなるまでまっていると外からお囃子が聞こえてきました。


待ってましたとばかりに隣のおじいさんが転がり出ると辺りはなんと鬼だらけ。


隣のおじいさんはガタガタ震えて踊りどころではありません。


「ええい!この下手くそ!!もう2度とここへはくるな!!」


怒った鬼はおじいさんからとったこぶを隣のおじいさんにペターンとつけて隣のおじいさんを追い返しました。

隣のおじいさんは右にも左にも大きなこぶをこさえて泣きながら家に帰ったそうな。



めでたしめでたし。



でもね、もしも、もしもだよ。


こぶとりじいさんのコブが顔になかったら…



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