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θITER  作者: 稲姫 繁
序章 夢と謎
3/3

序心 ホワイト・センチメンタル iii

「妹さん元気か?」

 聞いて見ると余計に影が深くなった。

 そうか、妹に何かあって来たのか…

 今の段階でも俺に相談持ちかけるって事は、まだ周りに俺より頼れる奴がいないって事だよな?

 俺に何が出来るだろうか?

「起きないんです。妹が起きなくて…それで…」

 今にも泣きそうになりながら、出す声は震えが止まらないみたいだ。

「まだ、少し時間あるからどこか腰を落ち着ける場所で話さないか?」

 問いに静かに頷く美佐は、いつもとはまるっきり違う。明るさも派手さもどこにもない。暗く重い雰囲気に包まれてる。



 いつも使っているバス停の近くには、朝早くから開いている喫茶店がある。

 俺はそこに連れて行き、席に着くなりコーヒーを2つ注文した。


「何があったんだ?」

 聞くなり、俯く美沙に何かできないかと考えるが思いつかない。

 幾分たったのち、か細い声で

「多分なんですけど、あの機械のせいだと思うんです。漫画の読みすぎとか言われるんでしょうけど……」

「あの機械って?」

「SR端末です。正式名称はわからないですけど、あれが原因じゃないかなって……」

 まさか、SR端末が原因? あり得なくはないが、セキュリティは鉄壁で脳からしかログインできないはず……。いや、待てよ。脳以外からもログインできるじゃないか。

 管理システムは自動化されていて人員は使用していないといっても、メンテナンスはさすがに人使ってやるだろう。そのタイミングで仕掛ければ、何かしらのアクションは取れる。

 でも、何のために……

「探ってみるしかないな。念のため、SR端末の電源は切らないでそのままで寝かしておいて、もしもがあれば病院にSR端末ごと持っていくこと。良い?」

「はい、無線式なので持っていけます。でも、病院で使ってもいいのでしょうか?」

「もともと、医療用器具だからな。大丈夫だろう」

 美沙に少しばかり明るさが戻ったようだ、飲みかけのコーヒーを飲み干してから「先に払っとくから、落ち着いてから出るといいよ」と声をかけて喫茶店を後にした。


 

      +++   +++   +++   +++   


 会社に向かうバスの中、携帯を見ると二件着信が入ってることに気づく。

 一件目は美佐からだ。「ありがとうございます。おかげで少し楽になったような気がします」と感謝の言葉が記されていた。二件目は……、文字化けして読めない。解読しろということなのか?

 件名は「SCREEN OF DIE」どういう意味だろう? 直訳すれば「死の画面」になるけど……

 あの話を聞いた後にこのメールは、タイミングが良すぎないか? ただの迷惑メールと考えるのは軽率だろう。相手の出方を知るいい機会かもしれない。文字化けを解く方法を調べてみるか。



やっと、本題に触れていきます。伏線とか意識して入れるのは難しいですね。

何とか頑張って入れてますが、それでも何気なくさりげなく入れるのは難しい。


次回も投稿日は未定ですが、早めに投稿できると思います。

では、いい夢を!

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