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人間記  作者: 中塩屋 治
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 鋭さ。広がり。遠く。近く。高み。深み。光は、ない。音は、ない。


 光と、なる。暗闇に、ある。土を、忘れては、いない。温もりと、なる。



 太陽や、月や、星は、眩しさとなる。触れることは、ない。感じることは、ない。


 暗闇と、なる。光に、ある。土を、忘れては、いない。


 太陽や、月や、星は、満たされることは、ない。


 音と、なる。沈黙に、ある。土を、忘れては、いない。冷たさと、なる。



 山や、木や、川や、海や、土は、ざわめきとなる。触れている。感じている。


 沈黙と、なる。音に、ある。土を、忘れては、いない。


 山や、木や、川や、海や、土は、満たされている。


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