表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒山羊の卵  作者: 高槻泉
3/10

3

 

 * * *


 目の前で鍋がぐつぐつと煮えたっていた。白い湯気は向こう側の景色が見えないぐらいもくもくとのぼっていたが、天井につくまでには全て消えてしまう。それをひたすら見ていると、今日のことなんて忘れてしまいそうだ。湯気が消えるみたいに。それでも忘れさせてくれないのは神様のいたずらだろうか。そうだとしたら神はとてもたちが悪い。

 白い手がのびて茶碗が前に置かれる。並々盛られた白ご飯だ。そこからも湯気が上がっていく。

 僕の向かいに母が座った。着古して少しあせてしまった黄緑のTシャツを来ている。PUNCH LINEと書かれたロゴが斬新だ。髪は後ろでまとめてポニーテールにしている。首筋には汗がつたい、髪が数本はりついている。

 どこにもおかしいところはなかった。

 いただきますと母が言い、ついで僕も手を合わせる。目は母から離さない。

 母がテレビをつけた。

 ニュースが流れる。

 何となく予想していた嫌なことが起きていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ