表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/21

天使のお手伝い

 昨日の朝のこと。

 時系列がブレますが、気にしないでください。



 朝ご飯の用意をしていると、待てなくなった3男そうたがキッチン入り口の柵に捕まって雛鳥のようにぴぃぴぃと泣いておりました。

 時間稼ぎに、そうた用のプラのコップを渡し、「これ、テーブルまで持って行ってね」とお願いしてみました。


 ちなみに我が家では長男はるきと次男りくとが食事の前にコップとお茶をテーブルまで運ぶお手伝いをしておりますが、今朝はまだ持ってってと言っていなかったのでリビングでごろごろとテレビを見てました。


 意外にも、へらりと笑ったそうたはご機嫌良くコップをテーブルまで持って行って、自分の座る場所におくと、とてとてと柵のところまで戻ってきました。


「あーだっ」


 それはもう、「できたよ!」と自信げな笑顔です。


 1歳ですよ、1歳!!

 1歳でちゃんとお手伝いができるのね、なんて賢い子!!

(↑親バカモード、フルスロットル)


「よくできたね、えらかったね!」


 ほめほめして撫でまくってから、今度はりくとのコップを渡して

「じゃあ、今度はこれおにいちゃんのところに持って行ってね」

と言ってみたところ、またちゃんとテーブルにおいて柵のところまで戻ってきて、同じようにえへらっと笑うのです。


 あぁ、かわいいっ!

 天使! この子マジで天使っ!!


 もうね、メロメロすぎて朝からテンションがおかしかったんですけど、笑って見守ってください。


「じゃあもういっこね~」


とコップを渡され、もう一度テーブルに向かおうとしたそうたの前に、なぜか両手を広げてとおせんぼするりくとが立ちふさがります。


「ちょっと、なんでそうたのジャマするの!」


 怒られてすごすごと道をあけたりくとが、

「だってしゃ、ボクもおてつだいしたかったんだもん……っ」

 と、しょんぼりしたので、全員分のお箸を渡し「はい、じゃあこれをみんなに配ってね」というと、簡単にご機嫌が直りました。


 そしてはるきが麦茶のボトルを冷蔵庫から出して運ぼうとしていたら、もどってきたりくととどっちが持って行くかの争奪戦が始まり――そこに、おてつだいルーキー・そうたまでがあぶあぶと文句を言い始めます。


(いや、さすがに君にそれは任せられない)


 と、内心思ったのですが、そこはもちろんおにいちゃんたちにかなうはずがないので黙って見守ったのですが。


 それにしても見守っているうちに天使とお子様までが怪獣になっていき、賑やかな朝のはじまりに憂鬱な溜息が漏れたのでした……。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ