表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

長男の宣誓

 長男はるきがもじもじしながら「そらちゃんが好き」宣言をしてから数日たったある日のこと。


「おかあさんあのね、りおんちゃんがぼくとケッコンするんだって」


 長男はるきは、えへらっと締まらない顔だけれど、どこか他人事のような言い草です。


「へぇ、はるきはりおんちゃんが好きなの?」

「んん? わかんない」


 うん、りおんちゃんの片思いか。

 そらちゃんが好きって言ってたしね。


「結婚って、いちばん大好きな人とするんだよ?」

「そっか。じゃあぼくおかあさんとケッコンする!」


 おふっ。意気揚々と一番大好き宣言をいただきました。

 嬉しいけど……マザコン、だめっ!!

 と、自分に言い聞かせ、心を鬼にして突き放すことに。


「残念だけど結婚はひとりとしかできないんだよ。おかあさんはもうおとうさんと結婚してるから、はるきはべつの人と結婚しないとね」


「んー、じゃあぼく、そらちゃんとケッコンする!」


 拳を空に突き上げ、元気いっぱいの宣言です。



 かわいいなぁとほのぼのとした気持ちでそれを眺めて、ぽんと頭を撫でます。


「そっかぁ、そらちゃんか。でもはるきが好きなだけじゃだめだよ。頑張ってそらちゃんに好きになってもわらないと結婚できないからね?」

「うん!」


 それはそれは、輝くような満面の笑みで、長男はるきは誓ったのでした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ