表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/21

胎児の記憶

 テレビで「難産だった子供は安産だった子供よりも、生まれてきた時の記憶を強く持っていることが多い」と言っていました。

 長男はるきは難産だったので「覚えてる?」と聞いてみました。


「うん。あのね、おかあさんがとっても痛い痛いって言ってたからね、ぼく、はやく出て行かなきゃっておもったの。おかあさんをたすけたいとおもったの。でも出られなくてね、とっても苦しかったんだよ」


 陣痛は泣くほど痛かったですが、確かに長男は旋回異常(普通はドリルみたいにまわりながら降りてくるらしいですが、へその緒がひっかかっるなどしてうまく降りてこられない状態)で出てこれず、心拍数が落ちてきて「このままでは赤ちゃんが助からないので緊急帝王切開します!」という経緯で生まれてきたのです。


 ちゃんと覚えてるんだ!という衝撃以上に、この子は生まれてくる前から「おかあさんをたすけたい」と考えてくれたのかと思うと涙が出そうになり、思わずぎゅむっと抱きしめました。




 ちなみに、安産だった次男りくとに「覚えてる?」と聞いたら、


「んとねぇ、えっとねぇ、きょうのごはんおいしかった!」


 ……うん、わかった。覚えてないのね。



 さて、再び緊急帝王切開で生まれた3男そうた。

 彼はおしゃべりできるようになったら、どんな答えを返してくれるのでしょうか。今から楽しみです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ