胎児の記憶
テレビで「難産だった子供は安産だった子供よりも、生まれてきた時の記憶を強く持っていることが多い」と言っていました。
長男はるきは難産だったので「覚えてる?」と聞いてみました。
「うん。あのね、おかあさんがとっても痛い痛いって言ってたからね、ぼく、はやく出て行かなきゃっておもったの。おかあさんをたすけたいとおもったの。でも出られなくてね、とっても苦しかったんだよ」
陣痛は泣くほど痛かったですが、確かに長男は旋回異常(普通はドリルみたいにまわりながら降りてくるらしいですが、へその緒がひっかかっるなどしてうまく降りてこられない状態)で出てこれず、心拍数が落ちてきて「このままでは赤ちゃんが助からないので緊急帝王切開します!」という経緯で生まれてきたのです。
ちゃんと覚えてるんだ!という衝撃以上に、この子は生まれてくる前から「おかあさんをたすけたい」と考えてくれたのかと思うと涙が出そうになり、思わずぎゅむっと抱きしめました。
ちなみに、安産だった次男りくとに「覚えてる?」と聞いたら、
「んとねぇ、えっとねぇ、きょうのごはんおいしかった!」
……うん、わかった。覚えてないのね。
さて、再び緊急帝王切開で生まれた3男そうた。
彼はおしゃべりできるようになったら、どんな答えを返してくれるのでしょうか。今から楽しみです。