バレンタイン2015
長男・はるき君(5才)、年長組。
前日から、結婚の約束をしているそらちゃんに「チョコあげる」宣言をされたと自慢しておりました。しかし去年のバレンタインデーは土曜日。しかもちょうど保育園の発表会の日で、絶対もらうタイミングなんてないだろうと思っていました。はるきにどうするの?と聞いても首をひねるばかりでしたしね。
そして当日、発表会の会場が開くのを待つ列に並ぶと、ちょうどそらちゃんのママの後ろでした。
「はるき、そらちゃんにチョコもらうんだって言ってましたけど?」
「ああ、ラッピング頑張ってましたよ。待ち合わせしてるんですって」
ま……待ち合わせ!?
聞いてない! アイツ黙ってたな!? くせらしか!!(←方言。生意気な、みたいな意味)
そんなこんなで発表会が終わって帰されたはるきに、「このまま帰っていいの?」と聞くと「公園のすべり台で遊んでいく!」と。
あぁ、なるほど。すべり台が待ち合わせ場所なんだね?
……くっせらしか――ッ!!と、叫ぶのは心の中だけにして「遊ぶのはだめだけど、約束してるんなら行ってきなさい」と許可してあげました。
というか、駐車場に向かう途中にあるので、そのまま見守り。
わらわらわらわらこどもたちが遊んでいる中、いました。すべり台のところにそらちゃんが。
デレデレしながらまっすぐにそらちゃんの元へ向かったはるきくんは無事に、小さいチョコが5個入った袋に「はるきくん いちばんだいすき」と書かれたカードが添えられたバレンタインチョコをもらったのです!
デレデレしながら戻ってきたはるきに、聞いてもいいのか迷いながら、聞いてみました。
「ねぇ、今そらちゃん……同じチョコの袋、3つ持ってたよ?」
「うん。ゆうとくんとたっくんにもあげるんだって。でもぼくがいちばんなんだって!」
………うん、そうか。まぁ、いいや。
ていうか。次男りくとが、「もらえなかった」と拗ねてうるっさくて、それどころじゃなかったです。
はるきにくれってねだって、それはもう盛大な兄弟ケンカに発展。はるきは「これだけはだめ!」と泣きながら死守しようとします。
まぁ、そりゃそうだよね。プライスレスな特別なチョコだもんね?
りくとにはおかあさんがあげるからって言っても止まないやだやだ攻撃。ついにははるきくん、大事なチョコをわけてあげました。
でもその時もらったカードは、1年経った今も机の中に大事にしまっているはるきくんなのでした。