11/21(月)
玲以side
やってくれたね剣斗君。絶対面倒くさいことになるじゃん…。まぁ、やるけど。
”玲以、ミスコンっていっても色々あるじゃんか。しかも剣斗のことだぜ。絶対何か企んでるだろ。考えるだけ無駄だとおもうぜ。”
”それはそうかも。でも、ちゃんとしないと。剣斗君の悪巧みでも推理しようよ。”
”玲以さん、まず無理ですよ。うちの部長ですよ。剣斗さんですよ。気まぐれで自由人で面白けりゃなんでもありなんですよ。常識なにそれ⁇美味しいの⁇なんて先生がたに対して堂々と曰う人ですよ。”
”秋春も波流君も正しいよ。でも、全然正しく無いよ。あの剣斗君だからこそ、この人数を余らせるわけ無いでしょ。”
”じゃあ何故でしょうね⁇”
”宣伝じゃないですか⁇”
”きょんちゃん、どういうこと⁇”
”だって、けんさんはやたらと客寄せパンダって言ってたじゃないですか。”
”なるほど。それならポスターでも作りますか。”
”じゃあ、材料持ってきますね。”
”波流君、お願いするね。玲以、わたしと秋春ときょんちゃんで取り敢えずデザイン考えよっか。”
”了解。”
凄いね剣斗君、これで、大丈夫でしょ。ほとんど剣斗君の予想通り。
剣斗side
さてさて、これから向こうはどうなりますかね。まず、誰かが気づく。次にポスターでも作るかってなる。次は、波流が資材集め。最後に部誌漁ってそこからポスターのデザイン詰めるって感じか。俺らが帰るころにはだいたい終わってるだろ。デザインが出来るメンツは半分連行したけど。さて、送信。
”けんさん、何か企んでますよね。”
”よしな、聡過ぎるのは良くないぜ。”
”そですね。”
”とにかく、衣装はどんな感じにしますかね。”
”奈央さんはローブですかね。”
”王道だね。まぁそうなるか。魔女はローブで。”
”けんさんは何着ますかね⁇”
”俺は裏で色々したいけど…。しゃあねぇ。その他諸々は任せた。”
”へっ⁇”
”素っ頓狂な返事ですこと。まぁ、するべきことは腐る程あるから。”
”剣君、今年はイタズラ無し⁇”
”オフレコで頼むぜ。今年のイタズラは中止になったって公表されたバンド2組のゲリラライブ。あの2組じつはうちのOBでね。イタズラ手伝って貰ったってわけ。”
”これはまた、壮大なイタズラだね。知ってたのは何人⁇”
”俺と千里と理事長とバンドのメンバーだけ。”
”少ないですね。私も初耳ですよ。”
”珍しいね。ゆーなまで蚊帳の外なんて。”
”かなり急いでたから。まぁ、まだ仕込みあるから、よしなには、手伝ってもらうよ。”
”やっぱり剣君ゆーな使いまくるね…。”
”まぁ、よしなほど聡い女の子は中々居ねぇから。”
”あっ‼︎舞ねぇ、久しぶり。”
”由那久しぶり。この2人が⁇”
”はい。時多剣斗さんと直崎奈央さん。探求部の部長と副部長です。”
”よろしく。明日花、琴美お客さん。”
”はいどーぞ。”
”話は聞いたよ。好きに使っちゃって。”
”日曜に借りますね。”
”はいはい。剣斗君、由那がお世話になってます。”
”こちらこそですよ。おい、奈央漁るな。取り敢えずドレス見繕っていくぞ。”
”了解です。”
”あっそうだ。新野さん、良ければ、連絡先教えて頂いても⁇”
”うん。いつも手帳持ち歩いてるの⁇”
”はい。コネは大事なんで。”
”なんとも探求部らしい答えだね。でも、高校生で自前の手帳なんて珍しいね。”
”ですね。うちの学校でも俺とよしなくらいですよ。”
”へぇ。君も衣装いるの⁇”
”はい。お願いします。奈央、出来るだけ急ぐぞ。やること山積みだぜ。”
”了解。”