じっとみてしまうもの ~アリの行列は死ぬほど面白い~
子供の頃、アリの行列をよく眺めていました。
なんかつい見ちゃうんですよね。
ぞろぞろ連なって歩くアリさんたちなんですけど、せっせとご飯を巣に持ち帰ってとってもかわいいんです。
カルピスや蜂蜜を垂らして、それに集まって来るのを観察するのが楽しかったですね。
アリさん今日も頑張ってるなぁって楽しく眺めていました。
はい、おしまいです。
いや、ちょっと待とうか。
これで終わったらエッセイになりませんね。
そもそも何でアリの行列を眺めるのが楽しかったのか。
それは……たぶんですけど……うじゃうじゃと蠢くものを俯瞰して眺めるのが楽しかったからだと思います。
なんかこう、小さなものがわらわらしているのを見るのが好きなんですよね。
これは別にアリに限らなくて、小さな何かがうじゃうじゃしていれば、なんでもよかったりします。
YouTubeにはそういう動画が沢山あるので、たまによく見ています。
小さなものがざわざわしている光景って一般的にはあまり好まれませんよね。
それがまぁ……虫とかだと……特に。
集合体恐怖症の方だと、そう言う光景は背筋がぞわぞわして忌避されてしまうでしょうけど、たらこは逆にずーっと見ていたくなったりします。
この手の映像コンテンツはネットのない時代では、お目にかかることはほとんどなかったわけですが、YouTubeなどの動画サイトには専門に投稿している方もいて重宝しています。
具体例を挙げてしまうと、うわぁっとなる人がいると思うので特定のチャンネルとかは紹介しませんが、一つだけたらこが好きな生物を上げておきたいと思います。
テズルモズルです。
どういう形をしているのか説明するのが難しいのですが、たくさんの腕?(なんていうの?)を持っている生物ですね。
うじゃうじゃ動く系の生物です。
たまーにふと思い出したように見たくなるんですよね。
動きが独特でとても面白いです。
うじゃうじゃ、ぞわぞわ、ざわざわ、わらわら、ひしひし。
動画の中で蠢く小さないきもの。
不思議と惹きつけられてしまいます。
実は、皆さんも例外なくそう言う属性を持っていることにお気づきですか?
眺める方ではなく、眺められる側としてですが。
街の中で蠢く人間たち。
雲の上の神様たちが地上にいる私たちを眺めるのは、アリの行列を観察する行為に似ているかもしれませんね。