第000話ープロローグー
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(ふぁ〜。よく寝た。やっぱり歴史の授業は眠いな〜。)
ん?今確かに喋ったのに、声が出ない。
今、俺の体はどうなっているんだ?
俺よ、落ち着け。
『常に冷静に』を目標としている俺らしくない。
まず、状況確認だ。
痛みは・・・無いな。
怪我では無いようだ。
次、記憶の確認。
俺の名前は
・ ・ ・ あれ?・ ・ ・えーと ・ 確か・ ・
思い出せない!!
まさか、記憶喪失!?
それに、目を開けても真っ暗だ。
というよりは、俺が黒いのか?
あれ?
体が動かない!?
何も聞こえない!?
指一本動かせない!!
*****
俺は、何かブヨブヨとした、けど『柔らかい』何かに包まれているようだ。
あれ?何で今、柔らかいって分かった?
まさか、触覚がある?
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何だか、体に力が入るようになってきた。
この『謎物質』から出るぞ!
んんんんんん!!
「ゲコゲーコ(はあっ)」
「ゲッゲゲロ(おっ。声出た)」
・・・・・これは認めざるを得まい・・・・
周りに彷徨く小さな蛙。
俺の声。
どうやら俺は、蛙に転生してしまったようだ。
俺が蛙に転生した事はもういい。(とても不本意だが、)大人しく認めよう。
でも、これからどうするか。
取り敢えず・・・逃げるか!
何故って?
そりゃ、目の前の巨大蛙が、子蛙をモチャモチャと食べているからさ!
HA-HA-HA
うん。現実逃避はよそう。
全速力で逃げた。
逃げたといっても、走る訳ではない。
蛙らしく、ジャンプして。
マジで死ぬかと思った。
そして、1つ思った事がある。
多分ーーというか絶対ーー此処は異世界である。
異世界ならステータスあるかな?
「ゲコ(ステータス)」
・・・・・シーン・・・・・
あれ?
という事は、
①ステータスが存在しない
②【鑑定】や、【解析】などのスキルが必要
のどちらかだと考えられる。
『現在、100スキルポイント所持。
【鑑定Lv1】を100SPまたは【解析Lv1】を20SPで取得しますか?』
うーむ・・・
スキルポイントとやらが、どうやって手に入るかが分からない以上、節約するべきだよな・・・
『【解析Lv1】を取得しました』
早速、俺を【解析】!
『ダンジョン蛙 Lv1
HP50/50 MP30/30
※ 能力値を見るにはスキルLvが不足』
まあ、いいか。
取り敢えずHPとMPさえ分かれば。
グゥゥゥ....
お腹すいた。ごはん探そう。
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