前へ目次 次へ 28/31 (三)-7 部屋の中にはロザンナと呼ばれる女性がいた。そして彼女の部屋には小さい子どももいた。 「それでジーノさん、何か用なの?」 部屋に入れてくれたが、すぐにロザンナさんはそうジーノさんに聞いた。 「ビアージョさんのこと、まだ覚えているだろう」 「そりゃあ覚えているわよ。忘れたことなんか、あるわけないじゃない」 「こっちのガキがさ、そのビアージョさんの息子なんだそうだ」 そう言ってジーノさんは僕の頭を手のひらでぐりぐりした。 (続く)