前へ目次 次へ 16/31 (二)-14 頭巾の男は「さあ、来い」と僕たちの腕を掴み、引っ張って桟橋の方へ歩き始めた。 「ちょっと待ってよ、おじさん、コイツの父親の居場所を知っているのか」 アンドレアが抵抗して桟橋の上に立ち止まる形になった。 「やかましい、さっさと来い!」 頭巾の男はそう言って、アンドレアと僕の腕をさらに引っ張った。アンドレアはなんとかしてその場に留まろうと踏ん張った。僕も同じようにした。 「いいから来い! お前たちは私が買ったんだぞ!」 (続く)