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そうしてお姫様は、

白いウサギに誘われて

作者: 東亭和子

 ふと、白い影が見えた。

 ウサギだ!

 こんな都会にウサギがいるなんて。

 ウサギ好きの私は思わず追いかける。

 あの白いフワフワを抱きしめたい!

 そうして追いかけて私は大きな穴に落ちてしまった。


「いたた…」

 落ちた先は暗い穴ではなく、広い森。

 え?どういうこと?

 あまりのことに夢なのかと思う。

 これはありがちな異世界トリップというものなのだろうか?

 異世界に落ちた私はイケメンに囲まれて、逆ハーレムになるという。

 なんだかドキドキしてきた。

 そんな展開だったらどうしよう!

「大丈夫ですか?」

 イケメン来た!

 勢いよく振り返った私が見たのは、白いウサギだった。


「まさかここまで追いかけてくるなんて驚きました」

 白いウサギが立ち上がってしゃべっている。

 衝撃だ。

 でも可愛い。

「ここはウサギの世界なんですよ」

 鼻をひくひくさせながらウサギが話す。

「え?ウサギの世界?」

「はい、ウサギしかいません」

 イケメンがいない!

 でもウサギがいる!

 あまりの衝撃に絶句していると、ウサギは困ったように告げた。

「人間が来るなんて初めてだろうから、どうしたらいいのかな」

 戻れないかもしれない。

 そう思ったけれど、とりあえず目の前にいる可愛いウサギを抱きしめることにした。

「ぎゃあ!何をするんですか!

 放してください!」

 すべては後で考えよう。 


とりあえず、目の前の事を優先しよう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いいですね。 丁度いいリズムで、歯切れよく読みやすかったです。 女の子らしさが出ていて、このスムーズさはまさしくオーケストラの演奏のようだった。 [一言] 短文作品としての、素晴らしい芸術…
2017/03/11 19:38 退会済み
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