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白き光よ降り注げ!  作者: YGkananaka
第三章 ――ホワイトアシスト――
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プロローグ




 六人乗りの白いワゴン車が、静か夕暮れ時の住宅街を進んでいく。

「あれがターゲットですよぉ」

 運転手の青年が道路の端を歩いている、一人の少女を指差す。

 上はヒジ付近まで捲っている長袖のワイシャツを、下は黒と灰色のチェック柄をしたスカートを身に着け、肩からは紺色のスクールバックを提げている。

「高校一年生……でしたっけ?」

 車の後部座席に座っている、運転手の青年よりやや年若い少年が不安気な面持ちで質問する。

「はいはいそうですそうです」

 運転手のあっさりした返答を受け、少年は表情をわずかに曇らせた。

 それから、少年は僅かでも憂鬱を紛らわせるべく窓の外へ視線をやってみた。しかし、ワゴン車及び少女周辺に一切の人影がない事を再認識してしまい……憂鬱な感情はむしろ深まる結果となってしまう。 

「さあさあっ! そろそろそろそろそーろそろ……」

 運転手から容赦なく作戦開始の宣告が下される。

「……はぁ……」

 その一声で少年はいよいよ観念し、ゆっくりと座席から重たい腰を持ち上げた。

「それじゃあ……行ってきます」

 滑らかな運転のもとワゴン車が少女のすぐ横へつけられると同時、少年は勢いよくスライド式ドアを開放するや……少女の腕を掴み、そのまま一気に車両内部へ引っ張り込んだ!

 そして。少女の収容が完了し、バタンッ!と扉が閉ざされると、直ちに車は発進していく。


 『誘拐』の発生だ。


「……」

 少女はというと……何事が自分の身に降りかかったか、未だ全く把握しきれない様子でキョトンとした顔付きをしている。

 その表情に少年は申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになるのを自覚しつつ……けれども、仕事を最後まで完遂するという意志のもと、事前に用意していた丈夫な紐で少女の体を手早く拘束していく。

 ――その時。

 突如、運転手が甲高い声を発する。

「あぁ……来てますよぉっ!」

 少年は瞬時に表情を強張らせ…………即座に後方を振り向く!




 今のところ投稿間隔はだいぶ遅めになる予定です。ですが、徐々に早めていけたらと思います。

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