第15話:皇帝の休日と、ハーレムの反乱
大事件を防いでから一ヶ月。 世界は「奇跡の少年」に跪いていた。 だが、当の俺は、FG社のプライベートビーチが広がる南の島で、最大の危機に直面していた。
「蓮、泳ぎましょう! 私、この日のために新作の水着を選んだんだから!」 凛が、眩しい白のビキニ姿で俺の手を引く。
「あら、幼馴染の特権はそこまでよ。……蓮、私の島では『王』に相応しい、もっと大胆なもてなしを用意しているわ」 エマが、情熱的な赤い水着で割り込んでくる。
「……二人とも、どいて。……蓮は、私と新しいAIのデバッグをする。……水着は、着てない(スクール水着を中に着ている)」 舞が俺の背中にぺたりと張り付く。
「皆様、お静かに。蓮様のスケジュールは、この麗華が秒単位で管理しております。……今日の午後は、私との『密室での外交交渉』のお時間です」 麗華が、大人の色香を漂わせるパレオ姿で微笑む。
「……お前ら、世界経済はどうした」
「「「「そんなことより、蓮(様)の方が大事!!」」」」
世界を救い、歴史を書き換えた男。 だが、4人のヒロインたちの愛の猛攻からは、未来知識をもってしても逃げ出すことはできなかった。
「……やれやれ。成り上がるのも楽じゃないな」
俺はコーラを飲み干し、青い海を見つめた。 100話まで続く物語は、ようやく中盤。 次なる獲物は……「宇宙」か、あるいは「不老不死」か。
神童の野望は、地球の重力すらも超えようとしていた。




