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人気者の君と一人ぼっちの僕  作者: 浅井天


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6/28

緊張している

語るに値しない時間が過ぎて土曜日になった。学校に行くときに比べて軽やかに家を出た。足取りが重くなく、自分が意外と早く歩けることに気づいた。おかげで予定よりも早く公園に着くことができた。

公園を見渡して木下さんがまだ来ていないことを確認した。

待っている間暇なのでブランコにでも乗ることにした。高校生にもなるとあまりブランコに乗ることがなくなったので久しぶりに乗ると楽しいものだ。小学生のころは毎日のように乗っていた。遊具の中でブランコは人気な部類に入るのでいつも誰かが乗っていたように思う。ブランコの近くには人が集まり遠くからブランコをずっと見ている人もいてブランコがあくのを待っていた。

そう思うとブランコも木下さんも人気者という点では同じだと思う。教室では周りにたくさんの人がいて遠くにいる人も木下さんを意識せずにはいられない。

ブランコをぎいぎいと音をたてて前後に揺らしながら木下さんが来るのを待っていた。

しばらくして木下さんが来た。私服姿だったので制服姿の時とはまた印象が変わるなと感じながらブランコを漕ぐのをやめた。おしりを払いながら木下さんの方に向かった。

「おはよう」と、あいさつを交わして木下さんの家に向かうことにした。いつも通らない道なので少し新鮮でいつもより周りを見てしまう。15分ほど歩いたら木下さんの家に着いた。歩いている間ほとんど会話しなかった。したとすれば、「朝ご飯食べた?」ぐらいだった。うまく会話を広げられずに数ラリーで終わってしまったが。



私は今、緊張しています。なぜ、緊張しているかというとそれは、今日木村君が家に来るからです。なぜ3日前の私はあんな簡単に家で相談しようと言ってしまったのだろうか。少し恨みますがとても尊敬します。もちろん、部屋をきれいにしているし定期的に掃除していますが昨日はたくさん掃除しました。なので今日の私の部屋では埃は絶滅危惧種になったはずです。いつもより少しおしゃれして公園に向かいました。緊張がなかなかなくならないので最短距離では向かわずに遠回りしながら向かいました。急がば回れと言いますがこの回れは時間をかけるための回れです。

私が公園に着いた頃にはもう木村君は来ていました。ブランコに乗っていました。少し待たせてしまったかもしれません。少し申し訳なくなりました。木村君も私に気づいたので挨拶をしてくれました。いつもは私から挨拶をするのに今日は逆になってしまいました。

私の家に一緒に向かいました。緊張していたのでいつものように会話できませんでした。ほとんど、無言で歩いていました。歩いている時の記憶はあまりありませんが家に着きました。



木下さんがドアを開けて「どうぞ」と言ったので僕は家に上がらせてもらった。

「おじゃまします」と言ったが特に人の気配はしなかった。

僕は「お母さんとお父さんは?」と聞いた。

「仕事」とだけ木下さんは言った。

「そうなんだ」と言いながら案内された部屋に入っていった。

すごくきれいな部屋でいい匂いがした。さすがは木下さんだ部屋までこんなにきれいにしているなんて。

「ここに座って」と言われたので座らしてもらった。少し無言の時間が続いた。

急に緊張という感情が顔を出してきた。今の状況を冷静に考えたら落ち着かなくなってきた。とはいえ僕の相談のために来たのだから僕から話題を切り出さなといけないと思い話し始めた。

「木下さん単刀直入だけど僕の直すべきところってどんなところだと思いますか」

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