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人気者の君と一人ぼっちの僕  作者: 浅井天


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まだ、僕は弱虫ペンギン

漠然と自分磨きを頑張ると宣言してしまったがどこをどのように磨いて改善していくべきなのか整理する必要がある。一人で考えていても見落としがある可能性があるので木下さんの力を借りることにした。


木下さんの連絡先は昨日の公園での出来事の後に教えてもらった。家族以外の連絡先は初めてだった。

一緒に改善するべきところを考えてほしいと連絡を取ることにしたが家族以外と連絡を取ったことのないのでどのような文章を送ればいいのかわからなかった。

とりあえず「木下さん昨日はありがとうございました。自分磨きしたいのですがどこをなおせばいいのか一緒に考えてもらえませんか。」と送った。こんなにも連絡を取ることが緊張するものだと気づいた。相手からの返信を待っている間はスマホを意識せずにはいられなかった。そわそわしてすごく落ち着かなかった。みな毎日このような経験をしているのだと考えたらすごく尊敬した。

返信を待っている間に迷惑だったかな、文章変だったかなと考えてしまい自分の決意が揺れ動く。こんなにきついなら寝て待っているほうが楽だ。


体感的には何時間のように感じられたが木下さんから数分で返信がきた。

「いいよ、電話で相談する?それとも会って相談する?」

僕はメッセージでなおせばいいところが送られてくるものだと考えていたので電話と実際に会って相談するという選択肢を見て驚いた。電話も会うのもすごく緊張するではないか。悩んだが実際に顔を見て話せるほうがまだいいかという結論に至って実際に会うという選択をとることにした。

「会って相談したいです。」返信するのに30分かかってしまった。

すぐに木下さんから「了解。どこで相談する?学校?図書館?お互いの家?」と送られてきた。

僕は場所について何も考えてなかった。そうか、会うとなると場所も考えなければいけないのか。学校はちょっと相談する場所としては僕的にはだめかなとか考えているうちにも木下さんからメッセージがきていた。

「学校と図書館だとクラスメイトとかにも見られるかもしれないし木村君いやだよね。なら、私の家で相談する?」

僕の心が読まれているのかと思ってしまうほど気の利いたメッセージだった。しかし、木下さんの家に行くというのもすごくハードルの高い事であり緊張のすることだ。

でも、わざわざ木下さんがここまで気を利かしてくれたのだからと思い木下さんの家で相談することにした。

「そうだね、木下さんが良ければ木下さんの家で相談したいです。」

メッセージを送っただけなのに全身が熱くなり、緊張した。

「了解。じゃあ土曜日に相談しようか。木村君私の家知らないよね?」

もちろん知らない。

「土曜日了解です。知らないです。」

「じゃあ、この前の公園に午前9時に集合しよう。」

「了解です。いろいろありがとうございます。」ほとんど木下さんに任せっきりだった。僕が相談に乗ってもらうのに情けないものだ。



ちなみに公園での出来事の翌日の学校はどのようであったかというと最初はクラスメイトが木下さんにどのように話しかけようかとペンギンが最初に大きな氷の塊から海に飛び降りるのを怖がり誰かが飛び降りるのを見てから飛び降りるかのような状況だった。

そして、押し出されるような形で石田さんと坂本さんが話しかけた。

木下さんにはいつも通り接するようにお願いしていたのでいつも通りの優しい木下さんがそこのはいた。

クラスメイトはいつも通りの優しい木下さんだったのでほっとしたように多くの人が集まってきた。

その光景はいつも通りの人気者の木下雪だった。


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