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人気者の君と一人ぼっちの僕  作者: 浅井天


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解決

上田君が予想したように翌日、西村君は生徒会室に訪れに来た。

「協力させてもらいます」西村君はすごく話し方が変わった様子で昨日とは別人のような話し方だ。

素直にみんな「ありがとう」と言った。

「じゃあ、単刀直入に聞くけど。木村君はどこで誰にいじめられていると思う?」上田君は西村君に問いかけた。

西村君は少し考えている様子でしばらくして答えた。

「たぶん、離れにある誰も使っていない教室なんじゃないかな」

私は「え、でもあの教室、物置みたいになっていて入れたものじゃないよね」と言った。

「そうなんだけど、廊下からは見えないかもだけど、実は隣にも教室があって二つの教室がつながっているんだよ」

西村君以外は知らなかった情報が出てきたので驚いた様子だ。

「え、そうなんだ。知らなかった。でも、その部屋にはどうやって入るの?」私は聞いた。

「それはね、外から窓を使って入るんだよ」

「そうなの?」

「そう、普段はカーテンがされていて、あんな離れたところにあるから誰も近づかないしばれないんだよ」

驚いた。約3年間もこの学校に通っていながら知らない場所が存在するのだと思わなかった。

意外と社会には、まだまだ知らないことだらけなのだと思った。

「窓はそんなに簡単に入れるの?」

「そうだな、力のある男子なら簡単に入れるだろうな。もしかしたら足場となるものを何かしらおいている可能性もあるがな。そこから入って物置と化している教室の方に行っているのかそれともそのまま窓から侵入した教室にいるのかの二択だろう」

「なるほど、ありがとう。場所はその二択だと仮定してカメラを設置することにしよう。人は何人ぐらいいると思う?」上田君が西村君に再び聞いた。


「そうだねー。同じクラスの男子6人と言ったところだろう」西村君は心当たりのある人達を思い浮かべている様子だった。

「ありがとう。じゃあ、僕が明日の早朝にその二つの教室にカメラを仕掛けておくよ」

みんなが「了解」と言ってその日は解散した。



1週間後、再び生徒会室に集まってカメラの映像をみんなで確認している。

「映像を確認しようか」と上田君がみんなに言った。

全員が小さな画面に集中してみているので狭く暑苦しいが我慢するしかない。

そんなことを思っていると人影が映った。

その顔はクラスメイトであった。そのあとに木村君も映っている。

そのあとは目を開いてみていられる映像ではなく思わず、目をそらしたくなるようなショッキングな映像だった。

しかし、私たちも目標であった証拠という意味では完璧な映像でこれで先生方を動かすことも可能だろうと確信を持っていた。


その勢いのままメンバー全員で職員室に行き学年主任の先生に私たちはカメラを渡した。

職員室で先生に事の経緯を説明しつつ一緒に映像を見てもらった。

先生の顔がもともと真剣な表情で聞いていてくれたが映像が進むにつれて険しくなっていくのが分かった。このような状況になるまで気づくことができなかった自分への怒りなのかはたまた加害者に対する怒りなのかその怒りの矛先はどこか定かではない。

先生は映像をある程度見終わると「わかった。これは職員会議で話し合うから少しこのカメラ預かるな。今日はいったん帰ってくれないか」と言った。ので私たちは帰ることにした。


翌日、担任の先生が「放課後、昨日のメンバーで職員室に来てほしい」と言ったので再び職員室に訪れていた。

職員室に入ると校長室に案内されて、中には学年主任の先生と校長先生、教頭先生がいて最初に言われたのはこの事態を教えてくれた感謝と気づかなかった謝罪だった。正直、私たちはそんなものは求めていなく謝罪も私たちではなく木村君にするべきだろうと心の中で強く思ったが言葉にはしなかった。

私たちはそんな言葉よりも今すぐに行動を起こして事態の収拾させることだ。


今から、先生たちは解決に向けて問題の起きている教室に向かうということで私たちも来るかと聞いてきた。男性陣は即答で行くと答えたが私と杏菜ちゃんは迷っている。

杏菜ちゃんはちょっと怖いから行かないで帰るということになった。

私は正直、恐怖はないがどんな顔をして木村君に会えばいいかわからなかった。あの電話からまともに話せてないし恋愛感情を含む気持ちをうまく整理することができていなかった。

だから、私はその教室には向かわずに生徒会室で待っていることにした。



「しばらくして、先生たちがあの教室に向かって今回の事件が解決したって感じだね」

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