突然
「あれ、綾斗ってそんな髪型やった?」拓海は会ってすぐに聞いてきた。
「この前、切ったんだ。違和感ある?」
「いや、似合ってると思う。眼鏡は?」
「眼鏡やめてコンタクトにしたんだよ」
「そうなんや、えらい、急にイメチェンするやん。何かあったん?」拓海は突然の変化に疑問を抱きながら僕に聞いてきた。
「イメチェンは夏休み前からするつもりだった。補習で遅れてしまっただけ」
拓海はまだ疑問があるような顔だったがその疑問を飲み込んだ。
「そうか、補習とか懐かしいな。そんなこともあったなー。今日は服買いにいくんやろ?どういう系がいいとか決めてるの?」
「うーん、特に決めてない。普段拓海が服買うところに連れて行ってほしいかも」
「おっけい、なら今日はあちこち歩いて回るぞ。はぐれずについて来いよ」
「おっけい」
その日は一日中歩いて回りたくさんの服も買うことができた。かなり疲れたが毎日運動していなかったらたぶん倒れていただろうと思いながら自分をほめた。拓海とは晩御飯を食べて解散した。木下さんへのお礼として帰り道にケーキを買った。夜7時を過ぎていたので翌日にしようかと思ったがケーキなので当日の方がいいだろうと考えて渡してさっと帰ろうと思い木下さんの家に向かった。
木下さんの家に着いた頃にはもう8時前だった。インターホンを鳴らすとインターホン越しに「はい」と聞こえた。「木村です」と言うと木下さんは「え、木村君、すぐ出るね」と言ってドアを開けてくれた。「ごめんね。こんな時間に来ちゃって。日頃のお礼にケーキ買ってきたからぜひ食べて。」
「えーありがとう。今日どこか行ってたの?」
「拓海と買い物に行ってた」
「いいねー、何買ったの?」
「服とか買いました。」
「えーいいね、どんなの買ったのかみたいかも。ちょっと家あがる?」
「でも、もうこんな時間だしご両親に申し訳ないよ」
「まだ、大丈夫だと思うから少しだけ上がって」
「木下さんがそういうなら」そう言って僕は木下さんの家に上がった。
僕は今日買った服を披露したり今日あった出来事を話していた。木下さんは僕が買ってきたケーキを食べながら僕の話を聞いていた。二人で笑いあっていた。
玄関の方から音がした。




