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ロボット侍、早くも行き詰まる

初日の探索を終えて、3人は研究室に戻って来た。



カリン:「ふー、疲れた 色々大変だったけど

   勘兵衛の探してる人の事は分からなかったね」



休憩スペースのソファに飛び乗って大きく伸びをしながらカリンが言った。

勘兵衛もテーブルを挟んで反対側のソファに腰掛ける。



勘兵衛:「そうだな、でもまだ一日目だしな焦らず気長に探すとしよう」


柳田:「捕らえた悪霊が言っていた

   悪魔王とかいう奴についてはどうするんだ?」



柳田は悪霊を封じ込めたタマシーキャッチャーを事務机に無造作に置くと

そこに散らばる雑多な書類に目を通しながら勘兵衛に訊ねた。

 


勘兵衛:「んー、そんな奴が本当に居るのかどうか怪しいところだな」


カリン:「でも探し続けていれば、そいつのことも

   何か分かるかもしれないね」


勘兵衛:「定吉の奴がどこにいるのか分からない以上

    地道に探せるところから探していくしかないな」



ふと何かを思いついたように勘兵衛に視線を向け、柳田が言う。



 柳田:「お前が最初に居た工事現場の辺りはどうなのだ

   何度かそいつの霊気を感じていたのだろう?」


勘兵衛:「そうなんだが、考えてみればここ10年位は

    奴の気配を感じていなかったな」


カリン:「もしかして、最近になって成仏したのかな?」


勘兵衛:「それは無いだろうな、恐ろしく強欲で執念深い奴だからな」


 柳田:「そいつを500年も追いかけてるお前も相当執念深いと思うが・・・」


勘兵衛:「まぁ、とりあえず後のことは明日考えるとしよう

    もう霊力が尽きかけているんでな、今日は休ませてもらうぞ」



そう言って立ち上がると勘兵衛は部屋の隅にあるタマシーチャージャーの

中に入った。



カリン:「私ももう休もうかな」



それに続いてカリンも勘兵衛の隣のタマシーチャージャーの蓋を開け

中に入った。




◇   ◇   ◇   ◇   ◇


 

   

翌日から勘兵衛とカリンは本格的に周辺の探索を始めた。

しかし、2週間ほど念入りに調べ回っても有力な手掛かりは何も得られなかった。



勘兵衛:「もうこの辺りはほぼ探し尽くしたな」


カリン:「そうだね、まともな情報は全く無かったね」


勘兵衛:「やはりこの近辺にはいないのかもしれんな」


 柳田:「探す範囲を広げるにしても、手掛かりが皆無では

    見当をつけるのも一苦労だな」


勘兵衛:「そうだな、さてどうしたものか・・・」



そのとき、研究室のドアを叩く音がした。

勘兵衛がドアを開けると、訪ねて来たのは古橋だった。



古橋:「どうも、ご無沙汰してます」


勘兵衛:「おぉ、古橋、久しぶりだな」


  柳田:「なんだお前か、今日は何の用だ?」


  古橋:「先輩、そんな嫌そうな顔しないで下さいよ

    今日はちょっとお願いがあって来たんですよ」


 柳田:「お願い? 何だ、また面倒事か?」


 古橋:「んー、まぁそうですね

    3番地区に遊園地があるのは知ってますよね?」

 

 柳田:「あぁ、確か2,3年前に出来たところだよな?」

 

 古橋:「そうそう、実はその遊園地のお化け屋敷に

    最近、本物の幽霊が憑りついたんですよ」


 柳田:「そうなのか? まぁ、ああいう場所には

    寄って来やすいのかもしれんな・・・それで?」


 古橋:「ウチの事務所に除霊の依頼が来たんで、一度視察に行ったんですが

    コイツがかなり強力な奴でして・・・」

 

 柳田:「お前の手には負えそうに無いから私に何とかしろというんだな」


 古橋:「流石先輩、理解が早くて助かります

    ま、要するにそういうことです・・・」


 柳田:「お前がここに来るのはこんな時ばっかりだな」


 古橋:「そう言わずに可愛い後輩を助けると思って、お願いしますよ

    お礼に今度先輩の仕事をお手伝いしますから」


 柳田:「いや全く可愛くないんだが・・・でも、まぁそうだな

    ささっと片付けてお前をおもいっきりこき使ってやるのも楽しそうだ」


カリン:「でも、ホントにそんな強力な悪霊なの?」


 古橋:「そうなんですよ、お化け屋敷のバイトの方達も気味悪がって

    皆辞めてしまうらしくて・・・」


カリン:「ねぇ、勘兵衛、もしかしたら何か手掛かりが掴めるかもしれないよ」


勘兵衛:「うむ、確かにそうだな、強力な悪霊ならば

    何か情報を持っている可能性はあるな」


カリン:「だよね、そーいうわけでセンセー、私達も一緒に行っていいかな?」


 柳田:「ん? ああ、別に構わんぞ」


 古橋:「それなら僕も後学の為に付いていこうかな」


 柳田:「元々お前の案件なんだから、お前が来るのは当然だろう

    ちゃんと現場まで案内しろよ」


 古橋:「・・・はい、すみません 現場までしっかり案内させて頂きます」


カリン:「じゃあ、みんなでお化け屋敷に GO!」


 柳田:「おい待て、今すぐには無理だ、色々と準備が必要だからな」


カリン:「準備って、どれくらい掛かるの?」


 柳田:「んー、そうだな、2日あれば何とかなりそうだが」


 古橋:「じゃあ、3日後でどうですか?

    朝9時に迎えに来ますよ」


 柳田:「あぁ、私はそれで構わんがお前たちはどうだ?」


勘兵衛:「俺は特に問題ない」


カリン:「もちろん私もオッケーだよ、楽しみだなー遊園地」


 柳田:「じゃあそういうことだ古橋」


 古橋:「有難うございます先輩、やっぱり頼りになりますね

    では3日後に迎えに来ます」


 柳田:「お前に頼られてもちっとも嬉しくないんだがな」



古橋が帰った後、柳田は悪霊退治の準備に入った。


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