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【連載】調律師カノン  作者: 茜カナコ


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40.新学期

「カノン、忘れ物はないか?」

「大丈夫だよ。行ってきます、父さん、母さん」

「元気でね」

 今日から新学期だ。

 僕は家を出て魔法学校に向かった。


 学校に着くと、荷物を持ったまま自分の部屋に向かう。

「よいしょ」

 部屋に着き荷物を置くと、僕は下のベッドに腰かけた。


「……」

 僕は首から下げたペンダントを取り出し、じっと見つめた。

「本当の母さん……か」

 ドアのノブがひねられる音がした。僕は慌ててペンダントを服の下に戻した。

「よお! カノン! 久しぶり!」

「ベンジャミン! 元気だった?」

「ああ。でも家の食事がまずくって参ったよ」

 ベンジャミンは荷物を窓際に置くと、大きく伸びをした。


「朝礼は30分後だっけ?」

 ベンジャミンの言葉に僕は頷いた。

「ちょっと早いけど、校庭に行ってみようか?」

 僕が言うとベンジャミンは「そうだな」と言って、ドアを開けた。


 校庭に行くと、もう何人もの生徒が集まっていた。

「カノン! ベンジャミン!」

「アデル!」

 アデルは僕たちに駆け寄ると、笑顔で話しかけてきた。


「お久しぶり。元気だった?」

「うん。アデルも元気だった? あ、お母さんも元気?」

「元気。おかげさまで」

 アデルは嬉しそうに笑っている。


「休み中、何かあった?」

「……別に何もないよ」

 僕は笑顔がぎこちなくならないように気を付けた。

「僕は家の手伝いが大変だったよ」

 ベンジャミンがやれやれ、という風に両手を上げて言った。


「今学期はなにをするのかな?」

 僕がつぶやくと、アデルも口を開いた。

「そろそろ応用魔法とかじゃない?」

 アデルの言葉を聞いて、ベンジャミンが顔をしかめる。

「うわあ。僕ついて行けるかな」


「あ、先生たちが集まってきたみたい」

 アデルの声に前を向くと、朝礼台の周りに先生がならんでいた。

 アラン先生が朝礼台に上り、声を張り上げた。


「みなさん、きちんと並んでください! 新学期の挨拶をはじめます!」


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