第8話 試験
俺は一日も立たずに王都についた。
「身分証を出せ」
門番に言われたのでポケットから身分証を出した
「――!! これはカイ・ノーマン伯爵の紋章!? ど、どうぞお通りください!」
びっくりされてしまった、カイさんには”身分証を出せと言われたときにこれを出せ”と言われていたから問題ないだろう。
デカイ門をくぐるとそこにはきれいな町並みとそれを包む明かりが混ざり合っており、とてつもなく綺麗だった。
宿屋を探すのに苦労するだろうが……きれいな町並みを見れたので良しとするか、というか俺、受験とかの勉強してないけど大丈夫なのだろうか。
翌日
「飯は料理長のやつが食べたいなぁ……」
ついつい本音が出てしまう。料理長の作る料理が一番美味しい、という欲望がでてしまう。
最近贅沢ばかりしているから、こういう生活になれなくては。
受験は8時位に始まるし、そろそろ行かなきゃ……というか場所がわからない。
そういえば、カイさんにここ来る前になにか渡されたな。それの中に地図があるかもしれない。
袋を漁ると地図と受験番号らしきものを見つけた。
「よし、出発するか」
……宿屋から出発した。方向感覚はとてつもなくいいので迷子にならなかったものの、色んな人から睨まれた。多分この目のせいだろう。
……やはり俺は嫌われものか
「……ついたな」
そこには体育館や学院、それにでかい決闘場!? 見慣れないものが多くてワクワクする。
……が
「おいおいそこのねーちゃんよ〜 俺らといいことしない〜w」
このチンピラのせいで雰囲気が台無しだ。
集られてる女の子の方は同じ制服を着ているから……同じ受験生なのだろう。
ま、助けることにかわりはない
「……おい、お前ら女の子によってたかってそんなに楽しいか」
声のトーンを少し低くした
「んだてめぇ!?」
「あ、こいつ赤色の目を持ってやがる、気色悪いw」
「こいつもボコしちゃいましょうよ〜w」
チンピラA チンピラB チンピラCがそんなことをほざいている
「喰らえぁ!!!」
チンピラAが殴りかかってきた、そういえば今日は刀おいてきちゃったな……
まあ、こんな遅くて雑魚いパンチ喰らうわけでもないのに。
「あぶないっ!」
女の子は手をこちらに向けてきた。俺がいるせいで魔法が打ちずらいのだろう
「問題ない」
そう答えると拳を受け流し背負投を決めた
「―!! よくもボスを!」
とチンピラBが殴りかかってきたのでそれを避け、相手のお腹らへんに拳を突き刺す
「へバァ!!」
なんということでしょう~ 残りのチンピラは一人になちゃいました〜
……弱すぎる。もうちょっと歯ごたえがあって欲しいものだ。
「ば、バケモノー」
チンピラは叫んで逃げようとしたが、それを許す俺じゃない。首に手刀を打ち込んで倒す。
「ふぅ……あ、こいつら兵隊さんに引き渡しておいてね。じゃあ」
完全に女の子にチンピラどもを押し付けてしまった……
まあいいか。試験始まりそうじゃね急がなきゃ。
「ちょっと、待っ――」
ごめんなさいと心で誤っておこう
「それでは入学試験を始める」
なんとか間に合った……最初はやはり筆記か。
筆記試験は30%実技試験が70%と以外に筆記試験は重要視されていない
「……がそれにしてもこの問題簡単すぎるのでは」
いろんなやつが唸っているが俺はこの辺のことをユイさんに教わっている。
「筆記試験終わり、次は実技試験だ」
ーむ、難すぎよ……
ーこれは実技試験頑張るしかないな……
ーさすが最難関校だ……
という声が聞こえてくる。そんなに難しいかこれ
「では受験番号1121番前に出ろ」
「はい」
お、さっきの奴だ、どれだけすごいのかが見ものだな……
「あの的に攻撃を当てればいい」
「では……『氷矢』っ!」
「「「おおお」」」
的に攻撃が当たりどれだけの威力、速度、正確性、を示してくれる。
そしてあいつの威力は90速度は92正確性は96……すごくね?
「氷魔法とは珍しい」
氷魔法は、水魔法と風魔法を使い氷を作り上げる結構高度な魔法なのである。
「次、1122番」俺の番になったな俺が的がある場所に向かっていると
「さっきはありがとう」
隣を通った1121番に言われた
「どういたしまして」
返事をし的のある場所に到着した
――今度は赤目かよ……不幸になるらしいし……行こう
何人かが離れていく……まあいい
「でははじめ」
そう言われたので『光線』を無詠唱で唱える。
すると、音もせず的の中心が貫かれる。
みんなが唖然としている理由はそれだけではない。結果を見てみると……威力測定不能、速度測定不能、正確性100……これを見て驚かないやつはいないだろう。
はいどうもこんにちわあず鬼です。最近色々あってモチベ下がってます投稿頻度落ちたらすみません。