第2話 豪邸
貴族についていくこと数分、僕はとあるすごい屋敷についた。
「ここが君が住むことになる屋敷だよ」
えぇ……
俺は本当にここに住んでいいのだろうか。急に背中から冷や汗がたれてきた。
「そういえば名乗ってなかったね、僕はカイ・ノーマンだよ」
「……フウシ、俺の名前だ」
これから俺は何をやらされるのだろうか。
「ま、今日は君が住むことになったお祝いでもしようか」
なぜ俺が来たからお祝いなんだ……意味がわからない。
でも上手い飯が食えるならそれでいいか。考えてくるとお腹がすいて
『グー……』
おい、なぜこのタイミングで腹がなる、カイさんも笑い始めたじゃねーか、くそっ。
「そういえば……さっきのやつは誰だったんだ?」
「ああ、レオのことか? 彼ちょっとだけ過激なんだよね……」
ちょっとどころじゃねーだろ、殺されかけたはと叫びたくなったが心のなかに収めた。
「じゃあここの案内は彼に任せるから、仲良くしてね」
「え、彼って…… もしかして――」
「じゃ、僕仕事あるから」
「ちょ、ま」
「さて、貴様ついてこい」
やばいことが起こってしまったようだ。だが仕方ない、ついていこうそう決意して歩く。
それにしても広い廊下だな……何も置かれてないのが逆に不気味なるくらい何も置かれてないな。
貴族ってものは、もっともの飾って”すげーだろ!!”と言い散らかす人間だと思っていた。
「ここがトイレだ」
「広っ!」
これ4畳くらいの広さぐらいあるぞ、洗面所がついているトイレって普通なのか?
「次に行くぞ」
結構サッサと行くんだな……
そう宣言されついていくとメイドを見つけた、メイドを見るのも初めてだった。
何もかも新選で広い……豪華な場所はとにかく疲れる。
「ここがお前の部屋だ……俺の仕事は終わりだ、じゃあな」
そう言ってレオはすぐに去っていった。
俺は初めての部屋に興奮しつつ、ドアを開けた。
すると8畳ぐらいの広さの部屋があった。豪華なベッドとクローゼット、それにドアには鍵がついている、なんと豪華なのだろう。それにクローゼットの中には大量の服が入っている。
今日からここに住めるのか……夢なら覚めないでほしい。
「フウシ様、夕食の準備できました。お着替えなさって下に降りて来てください」
……そういえば俺はボロボロの服を着ていたな。さっさと着替えて下に降りよう。
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