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第96話 あっという間の別れ

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

話しの流れがおかしくならないように急遽差し込んだ部分なので面白みに欠けるかもしれませんが、読んでいただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。


「俺がこの剣で親父の仇を討ってやる。俺は今までそれだけを目標に生きてきたんだ。たとえどんな汚い手を使っても、この身がどうなろうともな」


フライハイトは力強くそう言う。


(フライハイトにもそんな壮絶な過去があったなんて知らなかった)


タカラはフライハイトの話を真剣に聞きながらそのように思う。


「もし僕に何かできることがあればその時は遠慮なく言ってほしい」


タカラはフライハイトのほうを見ながらそう一言告げる。


「ああ、ありがとな」


フライハイトは下を向いたままそう言う。



次の日の朝、『太陽の幼樹』のギルドの玄関にはギルドメンバー全員が集まっている。

フライハイトが再び旅立つので、みんなでそれを見送るためだ。


「フライハイトさん、もっとゆっくりしていけばいいのに……」


テルルが寂しそうにそう言うと、


「そうだよ! 俺たちともっと遊ぼうよー!」


「私ももっとフライハイトさんとお話ししたかったです」


パルルとアイネがフライハイトに抱きつきながらそう言う。

フライハイトは2人に抱きつかれてどうしていいかわからず困っている。


「こらこら、フライハイトもいろいろと忙しいんだ。困らせちゃいけないよ」


タカラはパルルとアイネに優しくそう言う。

すると、パルルとアイネはしぶしぶフライハイトから離れる。


「じゃあ、行ってくるぜ」


フライハイトはみんなの顔を見ながらそう言う。

すると、タカラがフライハイトへ一枚の紙きれを渡す。


「これは魔法都市「フースイ」での僕たちの拠点の住所だ。フライハイトが次にギルドに帰ってくる頃にはもうここにはいないと思うからね」


タカラがそう言うと、フライハイトは住所が書いてある紙きれを受け取る。


「それと、フライハイトには僕たち『太陽の幼樹』という仲間がいることを忘れないでほしい。しんどくなったらいつでも帰ってきていいからね」


タカラは笑顔でそう言う。


「おう、ありがとな」


フライハイトはそう言いながらニッと笑う。


「それじゃあ、お前ら、行ってくるぜ! お前らも頑張れよ!」


フライハイトは再びみんなに別れの挨拶をすると、ギルドを旅立っていく。


「……フライハイト、行っちゃったね」


セトはフライハイトが出て行った扉を見ながら寂しそうにそう言うと、


「……そうだな」


ムサシがそう答える。

フライハイトは基本どこかに旅立っているので、ギルドにいることはほとんどないが、それでもみんなにとっては間違いなく仲間の1人なのだ。

仲間との別れはとてもつらいのである。


(フライハイト、どうか無事で)


タカラは心の中で静かにそう祈る。

いくらフライハイトがとんでもないステータスを持つ実力者だとしても、相手はあの世界最悪と言われている悪徳ギルド『八咫烏(ヤタガラス)』である。

八咫烏(ヤタガラス)』に関しては不明な点が多く、どれほどの実力者がそろっているのかもわからない。

もしかしたらフライハイト以上の実力を持つ人物もいるかもしれない。

タカラが心配するのも当然の話である。

とにもかくにも、こうしてタカラ達は再びフライハイトと別れるのであった。


「……よし! じゃあ、僕たちも気持ちを切り替えて引き続き引っ越しの準備を頑張ろう! この調子じゃ間に合わないよ!」


みんなが寂しさに暮れている中、タカラが大きな声でみんなにそう言う。

タカラの声にみんなも再び引っ越しの準備に取り掛かる。


(フライハイトも頑張っているんだ。僕たちもフライハイトに負けないように頑張らないと!)


タカラはそう思いながら、再び引っ越しの準備に取り掛かるのであった。

読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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