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第87話 各ギルドへの報酬

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



大規模都市防衛戦が無事成功に終わり、タカラを含む部隊長4人は再びランドルに呼ばれる。

今回は前回招集されていた各部隊長を務めた4人に加えて、『漆黒の暴君』ギルドマスターのネリも呼ばれている。


「お前たち、今回は本当によく頑張ってくれた。冒険者協会「ベーサイド」支部の支部長として心から礼を言いたい。本当にありがとう」


ランドルはそう言って頭を下げる。


「ランドル殿、頭をあげてください。私たちはこの都市を拠点としているギルドです。この都市に何かあったときは手を貸すのは当たり前です」


『虹音の協奏曲』のギルドマスターが代表してそう言う。


「そう言ってもらえると助かる」


ランドルは『虹音の協奏曲』のギルドマスターの顔を見ながらそう言う。


「それでは、今回頑張ってくれたお前たちのギルドにこの場で報酬を渡したいと思う。報酬に多少の差はあるが、冒険者は実力社会だ。より活躍した者に多くの報酬が与えられるということは理解してほしい」


ランドルがそう言うと、ネリ以外の4人はこくりとうなづく。


「それではまず、『虹音の協奏曲』。報酬の2000万モルだ。受け取ってくれ」


「ありがたく」


ランドルがそう言いながら報酬を差し出すと、『虹音の協奏曲』のギルドマスターはそれを受け取りながら頭を下げる。


「続いて『太陽の幼樹』。報酬の1800万モルだ。受け取ってくれ」


「ありがとうございます」


タカラも同様にランドルから報酬を受け取る。


「続いて、『金色の獅子』、『銀牙の大狼』、『漆黒の暴君』。報酬の1000万モルだ。受け取ってくれ」


ランドルがそう言うと、『銀牙の大狼』のギルドマスターとネリは前に出て報酬を受け取ろうとするが、『金色の獅子』のギルドマスターはその場を動こうとしない。


「ちょっと待ってくれ! 『虹音の協奏曲』と『太陽の幼樹』が俺たちより報酬が多いのはまあいい。だが、なぜ『漆黒の暴君』なんかが俺たちと同等の報酬なんだ? そこだけは絶対に納得がいかない!」


『金色の獅子』のギルドマスターは怒った様子でそう言う。


「『漆黒の暴君』は今まで俺たちの邪魔ばかりしてきたんだ! むしろ俺たちに謝礼金をよこすべきだろう! それに今回の作戦だって勝手な行動ばかりでろくに役に立ってないじゃないか!」


『金色の獅子』のギルドマスターは怒りに任せて矢継ぎ早にそう言う。

すると、それを聞いていたランドルが、


「そうか。お前の言い分はよくわかった。だがおかしいな。ネリの所属する第4部隊の部隊長であるタカラからの報告では、ネリ率いる『漆黒の暴君』の活躍により、『金色の獅子』率いる第2部隊の崩壊を防ぐことができたとあったが、それは嘘なのか?」


ランドルがタカラのほうを見ながらそう問う。


「嘘ではありません。事実です」


タカラはランドルの問いにそう即答する。


「とタカラは言っているが、どうなんだ?」


ランドルは『金色の獅子』のギルドマスターのほうを見ながらそう問う。

心なしか、ランドルの表情が険しくなっている。


「そっそれは……」


タカラとネリがいる前で否定することもできず、『金色の獅子』のギルドマスターは黙ってしまう。


「タカラの報告が正しい……ということでいいのだな? ならば『漆黒の暴君』はお前が部隊長を務める第2部隊のしりぬぐいをしたということになる。そのことに関しては礼を言うべきではないのか?」


ランドルにそう詰められ、『金色の獅子』のギルドマスターは何も言えずに下を向いてしまう。

そしてものすごく小さな声で、


「……助かった」


とつぶやく。

『金色の獅子』のギルドマスターが静かになると、ランドルは気を取り直して話し始める。


「今回の戦いの規模のわりには報酬が少ないのではないかと思った者もいると思うが、お前たちのギルドだけでなく、今回参加してくれた全てのギルドに報酬を払わなければならないのだ。そのことを理解してもらえるとありがたい」


ランドルは最後に一言そう付け足す。

もちろんそのことに口を出す者はいない。


「それでは、今回は本当にご苦労であった。今後も頼んだぞ」


ランドルはそう言って最後を締めくくる。



冒険者協会の外に出た瞬間、『金色の獅子』のギルドマスターはネリに対して怒鳴り散らす。


「お前のせいで俺が恥をかいたじゃねーか! どうしてくれるんだ!?」


ネリは振り向きもせずに無視している。


「くそ! 調子に乗りやがって! そもそもお前ら『漆黒の暴君』が同じ4大ギルドとして横に並んでいるのがずっと気に入らなかったんだ! どっちが上かはっきりとわからせといてやる! ギルド対抗戦だ!」


『金色の獅子』のギルドマスターがそう大声で言うと、ネリがくるりと『金色の獅子』のギルドマスターのほうを振り向く。


「別にいいが?」


ネリは一言そう言うと前に向き直り再びすたすたと歩いていく。


「言ったな!? 後で無理だと言ってもおせーぞ!? ぶっ潰してやる!」


『金色の獅子』のギルドマスターはそう怒鳴り散らしながらギルドへと戻っていく。


その後、『金色の獅子』と『漆黒の暴君』は約束通りギルド対抗戦を行うのだが、接戦の末『漆黒の暴君』が勝利を収めるのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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