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第86話 事態の収束

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



その頃、広域中核都市「ベーサイド」南東部の応援に向かった『虹音の協奏曲』のタクトたちもA級の魔物を片付け終えていた。


「タクトさーん、こっちは終わりましたー」


「ああ、ちょうどこっちも終わったよ」


タクトはそう言いながら剣をしまう。

第3部隊の応援に駆け付けた『虹音の協奏曲』のメンバーはA級の魔物を片付け終え合流する。


「これで南東部は何とかなりそうっすね」


「そうだな。だがまだ気を抜くには早いぞ。まだまだ魔物はいるからな」


タクトはそう忠告する。


「一応第3部隊の本部に報告だけして戻るか。お前たちは先に戻っておいていいぞ」


「了解っす!」


そう言うと、タクト以外の3人は自分たちの防衛場所である第1部隊の元へと戻っていく。

タクトが第3部隊の本部に着くと、『銀牙の大狼』と『銅皮の巨象』のギルドマスターが迎え入れてくれる。


「おお、タクト殿! わざわざ応援に駆けつけてもらい申し訳ない。本当に助かった」


第3部隊の部隊長である『銀牙の大狼』のギルドマスターが頭を下げながらそう言う。


「いえいえ、同じ都市を守る同志として助け合うのは当然のことですから。それではまだ戦いの最中ですので、私はこれで」


タクトはそう言うとさっさと第1部隊のほうへと戻っていってしまう。

タクトは人見知りな性格であり、あまり他人ともなれ合わないのだ。

タクトは第1部隊に戻ると、一度『虹音の協奏曲』のギルドマスターのもとに顔を出す。


「ああ、タクト。早かったな。助かったぞ」


「はい。それで、戦局はどうですか?」


「そうだな。ほとんど終盤に差し掛かっているといっていいだろう。西門のほうもタカラ殿がきっちり対応したようだしな。もう厄介な敵もいないようだ」


『虹音の協奏曲』のギルドマスターはそう言う。


「そうですか。では俺も行きます」


「ああ、最後のひと踏ん張りだ。頼んだぞ」


「はい」


タクトはそう言うと、再び第1部隊の最前線へと向かう。


『虹音の協奏曲』のギルドマスターの読み通り、魔物側にはもう厄介な敵は残っておらず、大規模都市防衛戦も終盤を迎えていた。

さすがの長期戦で冒険者側にもかなりの疲労が見られていたが、そんな中、勢いを落とすことなく魔物を倒し続けていたのが『虹音の協奏曲』と『太陽の幼樹』である。

今回の戦いは『虹音の協奏曲』と『太陽の幼樹』の独壇場であったといってもいいだろう。

それくらい『虹音の協奏曲』と『太陽の幼樹』の功績は大きかった。

もちろん、それ以外のギルドの活躍がなければ今回の都市防衛戦が成功しなかったことは言わずもがなである。

とにかく、こうして今回の都市防衛戦は成功で幕を閉じたのである。



魔物との戦闘が終わり、負傷者用のテントには大勢の冒険者が殺到する。

第4部隊の負傷者用のテントも多くの負傷した冒険者でごった返していた。

テルルたち回復部隊は慌ただしく走り回っている。


(人数が多すぎて一人ずつ対処してたら間に合いません!)


テルルはそう思うと、


「“(いや)しの楽園(オアシス)”!」


そう回復魔法を唱える。

すると、直径30メートルほどの円形の湖が出現する。


「負傷者はこの中に入ってください! 一度つかるだけで十分です! 一度浸かったらもう出ていただいて構いません! 人数が多いので協力お願いします!」


テルルが大きな声で冒険者たちにそう呼び掛ける。

負傷した冒険者たちが言われた通りにする。

湖につかると、傷が回復していき、湖から上がっても回復し続けている。


「こいつはすげえ! 回復魔法から出ても回復し続けているぞ!」


冒険者たちはテルルの魔法に驚いている。

これがテルルのスキル:<持続回復>の力である。

さらに、一度に多くの人のけがを治癒することができるので効率もいい。


(よかった。これで間に合いそう)


テルルがそう思っていると、


「うっ……!」


テルルはしんどそうにその場にしゃがみ込む。


「テルルさん! 大丈夫ですか!?」


近くにいたアイネとタイガがテルルに駆け寄る。


(さっきので魔力を使いすぎたみたい。ちょっと無茶しちゃったかな……)


テルルがそう思っていると、後ろから聞き覚えのある優しい声がテルルにかけられる。


「テルル、本当によく頑張ったね。僕の魔力を分けてあげるから休んでいていいよ」


「タカラ!」


タカラもテルルも今日は忙しかったのであまり会えていなかったのだが、テルルはタカラの顔を見ると、嬉しそうにそう言う。

タカラはニコッと笑い、テルルの背中に手を当て、魔力を分け与える。


(タカラの手、なんだか温かいな……なんだか眠くなってきちゃった)


よほど疲れていたのか、テルルはそのままタカラにもたれかかりながら眠ってしまう。


(テルル、相当無茶をしたようだね。まあ、負傷者の数もすごく多かったし、テルルも張り切っていたから……)


タカラはそう言いながらテルルをおんぶし、第4部隊の本部にある仮眠室でテルルを寝かせる。

タカラが顔をのぞくと、テルルは何とも幸せそうな寝顔をしている。

こうして、テルルの活躍で負傷者の治療も順調に終わり、今回の大規模都市防衛戦は完全な終わりを迎えるのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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