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第78話 突然の招集

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



この日タカラは冒険者協会へと向かっていた。

冒険者協会「ベーサイド」支部会長のランドルから急遽、冒険者協会に来るようにと連絡があったのだ。


(ランドルさん、何の用事だろう? この前の『漆黒の暴君』とのギルド対抗戦についてだろうか?)


タカラもなぜ呼ばれたのかはわかっていないようだ。

タカラは冒険者協会に着くと、受付へと向かう。


「レミーおばさん、こんにちは」


「あらタカラちゃん、こんにちは。待ってたわよ。すぐにランドルちゃんのところに案内するわね」


レミーはそう言って慌ただしくタカラをランドルのところへ案内する。

ノックをしてタカラが部屋の中に入る。


「おお、来たか。これでそろったな」


ランドルは部屋に入ってきたタカラを確認するとそう言う。

部屋には、ランドルとタカラのほかに3人の姿がある。

4大ギルドの『金色の獅子』、『銀牙の大狼』、そして広域中核都市「ベーサイド」一番のギルド『虹音の協奏曲』のギルドマスターたちである。

みんなの目線が部屋に入ってきたタカラに注目する。


(『虹音の協奏曲』、『金色の獅子』、『銀牙の大狼』……この都市を代表するギルドのギルドマスターたちじゃないか。いったい何事だ?)


この場に集まっているメンツを見て、タカラはそう思う。

タカラが不思議そうにしていると、ランドルが話し始める。


「みんな、突然の招集にもかかわらず集まってくれて感謝する。実は先ほど冒険者協会本部から連絡があり、ベレス山脈のほうから大量の魔物がこっちに向かってきているそうだ。この事態に対して冒険者協会「ベーサイド」支部としては、ギルドを振り分けて4つの部隊を作り、都市の防衛をすることとなった。お前たち4人にはその4つの部隊を指揮する部隊長をやってもらいたい」


ランドルが真剣な表情でそう言う。

4人のギルドマスターたちは特に慌てた様子もなく黙っている。

すると、『金色の獅子』のギルドマスターが口を開く。


「ランドルさん、一つ言わせてもらっていいか?」


「ああ、かまわない。なんだ?」


「『虹音の協奏曲』はもちろんのこと、4大ギルドである『金色の獅子』、『銀牙の大狼』が部隊長に選ばれるのはわかる。そこに関しては俺も異論はない。ただ、こっちに来てまだ間もない、何の実績もない『太陽の幼樹』に部隊長を任せるというのはどうなんだ? 他のギルドが『太陽の幼樹』に従うか怪しいのだが」


『金色の獅子』のギルドマスターがそう発言する。

すると、ランドルが口を開くよりも先にこの都市一番のギルドである『虹音の協奏曲』のギルドマスターが口を開く。


「実績ならあるであろう? お前と同じ4大ギルドの一角、『漆黒の暴君』にギルド対抗戦で圧倒して見せたではないか。これを実績と言わずしてなんと言う? 私は『太陽の幼樹』は部隊長にふさわしいと思うがな。それに、私の見立てでは『太陽の幼樹』はどの4大ギルドよりも実力が上だと思うぞ?」


「なっ!?」


『金色の獅子』のギルドマスターは言い返そうとするが、それ以上は何も言わずに黙ってしまう。

『銀牙の大狼』のギルドマスターも眉をぴくっとさせるが、何も言わない。

4大ギルドとは格が違うこの都市一番のギルドのギルドマスターにそう言われては、何も言い返せないのであろう。


「私も『太陽の幼樹』は4大ギルドと比べても引けを取らないと思っている。それに、ギルドマスターのタカラは元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーであり、自身もS級冒険者だ。実力や経験に関しては申し分ない」


ランドルもそう発言する。

2人にそう言われて『金色の獅子』のギルドマスターは完全に黙ってしまう。


「それではこの4人に部隊長を任せるということでいいな? 他に異論があるやつはいるか?」


ランドルが再び確認する。

当然、異論を唱える者はいない。


「よし、決まりだな。お前たち、しっかり頼んだぞ」


ランドルがそう言うと、4人はうなづく。


「次に、それぞれの部隊についての詳細を伝える。ちなみにそれぞれの部隊には、他の実力のあるギルドから副隊長というのも決めてある。それも把握しておくように」


ランドルがそう言うと、4人は真剣な表情でうなづく。


「まず『虹音の協奏曲』には第一部隊を指揮してもらう。なお、第一部隊については副隊長はなしだ。『虹音の協奏曲』の実力を考慮すると、副隊長はいらないという判断となった」


「『虹音の協奏曲』には優秀な仲間がたくさんいますし、私のスキルもあるので全く問題ありません」


『虹音の協奏曲』のギルドマスターは笑顔でそう言う。


「うむ。防衛場所は広域中核都市「ベーサイド」の南門だ。おそらくここに最も魔物が集まるだろう。それと他の部隊が崩れそうになったら助けてやってくれ。頼んだぞ」


「任せてください」


『虹音の協奏曲』のギルドマスターはそう言う。


「次に『金色の獅子』には第二部隊を指揮してもらう。副隊長は『中堅ギルド同盟』、防衛場所は西門だ。頼んだぞ」


『金色の獅子』のギルドマスターはこくりとうなづく。


「次に『銀牙の大狼』には第三部隊を指揮してもらう。副隊長は『銅皮の巨象』、防衛場所は広域中核都市「ベーサイド」の南東部だ。頼んだぞ」


「はい」


『銀牙の大狼』のギルドマスターはそう言う。


「最後に、『太陽の幼樹』には第四部隊を指揮してもらう。副隊長は……『漆黒の暴君』だ」


ランドルがそう言うと、タカラ以外のギルドマスターたちは驚いた表情を見せる。


「『漆黒の暴君』が参加するのか? 今までこういう面倒ごとには一切首を突っ込まなかった問題児たちだろ? どういう風の吹き回しだ?」


『金色の獅子』のギルドマスターが驚いたようにそう言う。

『虹音の協奏曲』や『銀牙の大狼』のギルドマスターたちも同じように思っているようだ。

タカラも『漆黒の暴君』とはいい思い出がないので、どう反応すればいいかわからずにいる。


「実は『漆黒の暴君』のギルドマスターであるネリから直々に参加させてほしいと要請があってな。それも『太陽の幼樹』の部隊の副隊長として参加したいそうだ。こんなことは一度もなかったし、はじめは何か企んでいるのかと疑っていたんだが、どうやらそういうわけでもないらしい……タカラ、どうだ? 嫌なら遠慮なく言ってくれ。他の候補も考えてある」


ランドルがタカラに確認する。


(この前あれだけくぎを刺したし、『太陽の幼樹』に歯向かうようなことはないと思うんだけど……まあ、何か怪しい行動をしたら僕が対処すればいいし、見えないところで何かされるよりはそばに置いといて監視できるほうがいいか)


タカラはそう思うと、


「大丈夫です」


タカラはニコッと笑いながらそう言う。


「そうか。また何か問題があったら遠慮なく言ってくれ」


「はい、ありがとうございます」


「第四部隊の防衛場所は広域中核都市「ベーサイド」の南西部だ。おそらくここにも多くの魔物が集まることが予想される。タカラ、頼んだぞ」


「はい、任せてください」


タカラはそう答える。


「魔物の到来はおそらく明後日の午前中だ。今日中に残りのギルドを割り振り、それぞれのギルドに伝達する。当日は現地集合で頼む」


ランドルがそう言うと、4人はうなづく。

こうして、急遽4人をそれぞれの部隊長として魔物の大群に対処することが決まったのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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そして、コメントや感想などもお待ちしています!

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