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第72話 最悪の相性

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



闘技場の修復作業が終わり、ギルド対抗戦が再開される。

『太陽の幼樹』の3番手はガンテだ。


「ガンテ、頼んだよ」


「おう」


ガンテはそう言うと闘技場中央へと出て行く。

対する『漆黒の暴君』の3番手はオルディンという名の大女である。


「オルディン、もう後がねえ。負けることは許されねーぞ?」


ネリが焦ったようにそう言う。

『漆黒の暴君』はすでに2敗していて後がない状況であり、ネリはとても機嫌が悪そうだ。


「ネリ、あんたも必至だね。突然現れたギルドに4大ギルドが負けたとなれば格好がつかないもんねぇ」


オルディンは面白そうにそう言う。


「おい、ふざけるのもたいがいにしろ!」


ネリは大声で怒鳴りながらオルディンをにらむ。


「おー、怖い怖い。安心しな、あたしが負けるなんてことはないよ」


オルディンはそう言いながら闘技場の中央へと出て行く。

中央でガンテとオルディンは対面する。

オルディンはとても女性とは思えないほどの大きな体をしており、ガンテが子供のように見えてしまう。


「こんな小さな奴が相手じゃすぐに終わってしまいそうだねぇ」


オルディンはガンテを一目見て完全になめたようにそう言う。


「なんで俺の相手は毎回こんな大きな奴が多いんだ?」


ガンテはオルディンを見ながら一言そうつぶやく。

そう言いながらもガンテは大きな盾と武器を構える。

対するオルディンは武器は何も持たないまま構える。

両手にはグローブとメリケンサックをつけており、どうやら素手で戦うスタイルのようだ。


(素手で戦うのか。珍しいね)


タカラはそう思いながらオルディンのステータスを確認する。


ステータス

体力:B

魔力:C

パワー:A

スピード:E

知力:C

器用さ:B


スキル:<波動拳>


(見た目通りのステータスだね。しかし、スキル:<波動拳>か。このスキルが素手で戦うことと関係ありそうだね)


タカラがそう思っていると、審判の合図で試合が始まる。


「先手必勝! 行くよ!」


オルディンはそう言いながらガンテに殴りかかる。


ーーガン、ガン、ガン!


オルディンのこぶしについているメリケンサックとガンテの盾がぶつかり合い、大きな音を立てる。


(パワーがAだけあって、素手でもさすがの威力だね。でもガンテをなめてもらっては困る。それくらいなら難なく防ぐよ)


その光景を見ていたタカラはそのように思う。

実際、ガンテはオルディンの攻撃に対して微動だにすることなく攻撃を防いでいる。


「へえ、小さいのに意外とやるもんだね」


オルディンは感心したようにそう言う。


「大きい奴が相手の時は毎回同じことを言われる。さすがにもう聞き飽きたな」


ガンテはそう言い返す。

しかし、ガンテもなかなか得意のカウンターを出せずにいた。

オルディンは相当場数を踏んでいるのか、ガンテの攻撃しにくい位置をキープしており、パンチも全く大振りになることがなく、意外と隙がないのだ。


「ふん、生意気なチビが偉そうに。それならこれはどうだい!?」


そう言いながらオルディンは再びガンテに殴りかかる。

見た感じでは先ほどと何も変わった様子はない。

今までと同じパンチである。

ガンテは同じようにして盾でオルディンの攻撃を受ける。

しかし、オルディンのこぶしが盾に当たった瞬間、オルディンのこぶしから衝撃のようなものが発生し、盾を(つた)ってガンテへと届く。


「ぐっ!」


ガンテは苦しそうに片膝をつく。


「ガンテ!」


『太陽の幼樹』のメンバーは身を乗り出しながら心配そうに見ている。


「うっふっふ。誰もあたしの波動拳を止められる者はいないのさ。お前もさっさとくたばっちまいな!」


オルディンはそう言いながら攻撃を続ける。

ガンテは攻撃をくらってしまうとわかっていながらも、オルディンの攻撃を盾で受け続ける。

いや、盾で受けなかった場合直接攻撃をくらってしまうため、盾で受け続けるしかないのだ。


(まずい! ガンテの戦闘スタイルは相手の攻撃を盾で受けることが大前提だ。相手のスキル:<波動拳>はガンテと相性が悪すぎる! このままじゃあ……)


タカラが思うように、重騎士であるガンテにとって防御を無視してダメージを負わせてくる相手は最悪の相性といえる。

タカラの頭に敗北の2文字が浮かぶ。

しかし、ガンテはまだあきらめていなかった。

オルディンの攻撃を必死に耐え続ける。


「はぁ、はぁ、お前もしぶとい奴だね。さっさと倒れちまいな!」


オルディンはそう言いながら攻撃を続けるがさすがに疲れてきたようだ。

息が上がり動きも遅くなり、焦りもあるせいか大振りのパンチも増えてきた。

そして、決定的な隙をガンテに見せてしまう。


(ここだ!)


ガンテはその隙を見逃さず、オルディンの攻撃に合わせてカウンターを放つ。

オルディンの大きな体が後ろに倒れる。


「はぁはぁ……」


ガンテは肩で息をしながらなんとか立っている。

数秒の沈黙が流れ、全観客の視線がオルディンに集まるが、オルディンが起き上がる気配はない。


「そこまで! 勝者、『太陽の幼樹』ガンテ!」


沈黙の中、審判の声が響き渡る。


「おおー! すげー!」


「大逆転劇だ!」


「ガンテってやつ、根性あるな!」


審判の一言で会場は大いに盛り上がる。


「あぶなかった……」


ガンテはそう言いながらその場に崩れ落ちそうになる。

その瞬間、ガンテは誰かに体を支えられる。


「……よくやった。後は任せろ」


そう言ってガンテの体を支えているのは4番手のムサシだ。

ガンテの白熱した試合を見てムサシも相当燃えているのであろう。

ムサシはそのままガンテを『太陽の幼樹』のみんなのもとに連れていく。

こうして、『太陽の幼樹』は3連勝し、ギルド対抗戦の勝利を確定させるのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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