第65話 レフィーナの日常
お世話になっております。ヘイホーみりと申します。
この作品を選んでいただきありがとうございます。
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レフィーナの朝は早い。
現在時刻は朝の4時。
『太陽の幼樹』のメンバーの大半が夢の中にいる頃、レフィーナは静かに起きて顔を洗い、いつものようにキッチンへと向かう。
『太陽の幼樹』のみんなの朝食を準備するためだ。
レフィーナは慣れた手つきで朝食の準備を進めていく。
献立はレフィーナが考えており、毎日違う内容になっている。
今日の朝食はパン、スープ、サラダ、ベーコンエッグ、フルーツのようだ。
(そろそろセトさんが起きてくる頃ですね)
レフィーナはそう思うと、席に朝食を準備する。
レフィーナがちょうど準備を終えると同時にセトが起きてくる。
「レフィーナさん、おはよう」
「セト様、おはようございます」
レフィーナはそう言いながらお辞儀をする。
その後もレフィーナは『太陽の幼樹』のメンバーが起きてくる時間帯に合わせて、席に朝食の準備をしていく。
『太陽の幼樹』のメンバーが全員朝食を食べ終わると、レフィーナは朝食の後片付けをする。
(ブランさん、またこんなにこぼして……仕方ない方ですね)
レフィーナはそう思いつつも、ほほ笑みながらテーブルを拭いていく。
(それにしても、『太陽の幼樹』のみなさんのお世話をさせてもらうようになってから驚かされることばかりですね。まだこっちに来て数か月しか経っていないというのに、何十戦ものギルド対抗戦をしていていまだ無敗ですし、この前なんか『中堅ギルド同盟』を相手に全く危なげなく勝利してしまいますし……そして今度はあの4大ギルドの一つである『漆黒の暴君』とギルド対抗戦をするとかしないとか……本当に話題の尽きないギルドですね)
レフィーナは今までのことを振り返りながら純粋に驚きを隠せないでいる。
(ギルドとしての成長速度も普通では考えられないほどのスピードです。私は今までにダンロッド様の命令で数多くのギルドや将来有望な方のお世話係をしてきましたが、こんな人たちは見たことがありません。もしかしたら昔お世話をしていた『孤高の皇帝』や『黄泉の梟』以上の大物になるのではないでしょうか……)
レフィーナは昔お世話をしていたギルドと『太陽の幼樹』を比較しながらそのように思う。
(それに、仕事柄あまり感情移入させないように気をつけてはいるのですが、『太陽の幼樹』の活躍を聞くと心を躍らせてしまっている自分がいます。『太陽の幼樹』のみなさんにはそうさせる何かがありますね。こんなことも今までで初めての経験です)
レフィーナはそう思いながら掃除を進めていく。
(まあ、ダンロッド様が見込んだギルドということはただ者ではないということは確実でしょう。私はダンロッド様の命令通り、これからも『太陽の幼樹』のみなさんのサポートをしていくのみです)
レフィーナはそう思うと、無心で掃除や洗濯などの家事を終わらせていく。
♢
お昼になり、パルルとポルルが昼食のために一度ギルドへと帰ってくる。
「レフィーナ、おかえりー! お腹すいた!」
パルルとポルルは帰ってくるとすぐに食卓に向かい、レフィーナに昼食をせがむ。
「パルル様、ポルル様、おかえりなさいませ。すぐに昼食の準備をいたします」
レフィーナはそう言うと、すぐに昼食を持ってくる。
「「いただきまーす!」」
昼食が運ばれてくると、パルルとポルルは勢いよく食べ始める。
レフィーナはその様子を少し離れたところから見つめている。
(タカラ様が突然この子たちを連れて来た時はびっくりしましたが、今ではこのギルドに欠かせない存在になってきていますね。この子たちが集めてくる情報に『太陽の幼樹』は大いに助けられていますし、見た目によらずこの世界での情報というものの重要性を理解している侮れないお二方です)
レフィーナはパルルとポルルを見ながらそう思う。
(実力があるのはもちろんですが、このように有能な人材が集まってくるというところも『太陽の幼樹』のすごいところです。こればかりは努力ではどうにもならないですし……)
レフィーナは続けてそのように思う。
確かに、多くの人間が存在しているこの世界で誰に出会うかは完全に運である。
縁があればどこかで出会うだろうし、縁がなければ一度も出会うことなく生涯を終えるであろう。
むしろ、一度も出会わずに終わる人の数のほうが圧倒的に多いであろう。
ましてや、同じギルドに所属するとなるとさらに確率は低くなる。
そういう意味では、『太陽の幼樹』にこれだけの人材が集まっていることは奇跡といっていいだろう。
そうしていると、パルルとポルルはあっという間に昼食を食べ終え、また外へと飛び出していく。
「「行ってきまーす!」」
レフィーナはニコッと笑いながら2人を見送る。
(なんだか嵐のようでしたね)
レフィーナはそう思いながら後片づけをする。
後片付けが終わり、少し時間が空いたレフィーナは小型通信機を取り出し、ダンロッドへの定期連絡をする。
小型通信機は高価なものなので誰でも持てるという代物ではないが、ダンロッドほどの人物となれば話は別である。
ダンロッドは小型通信機を大量に所持しており、そのうちの一つをレフィーナに持たせている。
「ダンロッド様、お疲れ様です。レフィーナです」
『おお、レフィーナか。ご苦労だな。そっちの様子はどうだ?』
「はい、『太陽の幼樹』ですが、現在『漆黒の暴君』ともめており、次は「ベーサイド」の4大ギルドである『漆黒の暴君』とのギルド対抗戦になりそうです」
『ほう、あの『漆黒の暴君』か。あまりいいうわさは聞かないが、実力は申し分ない。『太陽の幼樹』の真価が問われるな』
「はい、『太陽の幼樹』にとって一つの山場であると思われます」
ダンロッドもレフィーナも、『漆黒の暴君』とのギルド対抗戦は『太陽の幼樹』にとって一つの難関であると考えているようだ。
『それで……君の目から見て『太陽の幼樹』はどうだ? 今まで多くのギルドを見て来ただろう?』
ダンロッドがレフィーナに尋ねる。
今まで多くのギルドを見て来たレフィーナの意見を聞きたいようだ。
「そうですね、正直こんなギルドは見たことがないです。個々の実力は高いですし、情報収集もしっかりできています。それに、ギルドとしての成長速度が異常に速いです。このままいけば将来的に『孤高の皇帝』や『黄泉の梟』以上の大物になる可能性は十分にあると思われます」
『ほう、そこまでか。君がそこまで言うのは珍しいな。やはり私の目に狂いはなかったということか』
レフィーナの意見にダンロッドは満足そうにそう言う。
『それでは引き続き『太陽の幼樹』のことを頼んだぞ』
「はい、お任せください」
ダンロッドへの定期連絡を終えたレフィーナは夕食の準備を始める。
(そろそろみなさんが帰ってくる時間ですね)
レフィーナはそう思いながら口元が緩む。
(あれ? 私、今笑ってた? みなさんが帰って来るのが嬉しくて?)
レフィーナはそう思いながら、自分が無意識のうちに笑っていたことに驚きを隠せれないでいる。
(知らないうちに私も『太陽の幼樹』に溶け込んでしまっているのかもしれませんね)
レフィーナはそう思うと、そのまま夕食の準備を続けるのであった。
読んでくださりありがとうございます!
初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。
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