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第62話 次の標的

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



「おい、聞いたか? 『中堅ギルド同盟』の話」


「ああ、『中堅ギルド同盟』の8つのギルドが『太陽の幼樹』に喧嘩を売って返り討ちにされたってやつだろ? 町中でうわさになってるぞ」


「『中堅ギルド同盟』も大したことなかったんだな」


「いやいや、俺は『太陽の幼樹』が強すぎるって聞いたぜ?」


「まじか。こうなると『太陽の幼樹』がどこまで行くか見ものだな」


『太陽の幼樹』が『中堅ギルド同盟』にギルド対抗戦で勝利して以降、町のいたるところで『太陽の幼樹』が噂になっている。

『中堅ギルド同盟』を倒したことで広域中核都市「ベーサイド」での知名度も格段に上がっている。

町の人たちも『太陽の幼樹』がどこまで行くのか気になっているようだ。


この日、タカラは冒険者協会へと足を運んでいた。

冒険者協会「ベーサイド」支部支部長のランドルに呼び出されているのだ。

タカラは冒険者協会の受付に行き、レミーに声をかける。


「レミーおばさん、こんにちは」


「あら、タカラちゃん、待ってたわよ。ランドルちゃんのところに案内するわね」


レミーはそう言うと、タカラを連れてランドルがいる部屋へと案内する。


「ランドルちゃん、連れて来たわよ」


「おいおい、タカラの前でちゃん付けはやめてくれよ。俺は支部長なんだし、何より恥ずかしいだろ?」


ランドルは恥ずかしそうにしながらレミーにそう言う。

冒険者協会「ベーサイド」支部支部長であるランドルは無精ひげを生やしており、がたいのいい体つきをしている。

かなり歳なはずだが筋骨隆々である。


「タカラ、久しぶりだな! 見ない間にすっかり大きくなったな!」


「ランドルさん、お久しぶりです! ランドルさんは昔と全然変わってませんね」


「そうか? 昔に比べたらしわも増えたし、体も全然動かなくなった。歳はとりたくないものだな! ガッハッハ!」


ランドルはそう言いながら豪快に笑う。

タカラも久しぶりの再会を嬉しく思っているのか、笑顔が絶えない。


「そういえば、ギルドを立ち上げたそうだな。しかもものすごい勢いで勝利を量産しているそうじゃないか! この前は『中堅ギルド同盟』を倒したらしいな! そこら中でうわさになってるぞ?」


「ははっ、なんかすみません」


ランドルがそう言うと、タカラは申し訳なさそうにそう言う。


「なぜ謝るんだ? 俺はむしろ感謝しているぞ? 最近は上位ギルドに変動がなくて良くも悪くも平穏な日々が続いていたからな。『太陽の幼樹』の出現で他のギルドもかなり刺激を受けているんじゃないか?」


「ランドルさんにそう言っていただけるとありがたいです」


タカラはそう言いながら頭を下げる。


「おう! タカラとは昔からの仲だからな! 何かあれば遠慮なく言ってきな! タカラのギルドなら大いに贔屓(ひいき)するぜ!」


「ランドルちゃん、支部長ともあろう人がそんな堂々と贔屓(ひいき)するなんて言ったらだめじゃないの?」


レミーが苦笑しながらランドルにそう言う。


「いいじゃないか! 俺はタカラのことが好きだからな! 昔の恩もあるしな! そんなこと言いつつも、レミーだってそうだろ?」


「もちろん、私はずっとタカラちゃんの味方よ!」


ランドルとレミーはそう言いながら笑い合う。


「本当にありがとうございます」


タカラはそんな2人を見て嬉しく思い、お礼を言う。


「ところで『太陽の幼樹』は今後どうするんだ? 『中堅ギルド同盟』を倒したとなると、ついに広域中核都市「ベーサイド」の4大ギルドに挑戦か?」


ランドルがタカラにそう尋ねる。

この前『中堅ギルド同盟』を倒したので、さらに上に挑戦するとなると4大ギルドの『金色の獅子』、『銀牙の大狼』、『銅皮の巨象』、『漆黒の暴君』そしてこの都市で一番のギルドと名高い『虹音の協奏曲』の5つである。

順番的には4大ギルドのいずれかであろう。


「そうですね。ここ最近ずっとギルド対抗戦が続いていたので、少し休んで4大ギルドに挑戦したいと思っています」


タカラがそう言うと、ランドルは少し考え込む。


「ふむ、4大ギルドに挑戦するのは大いに結構なのだが……この都市の冒険者協会の支部長として一つ忠告しておくと、『漆黒の暴君』はやめといたほうがいいぞ。あそこは実力は確かだが、荒くれ者の集団だからな。目をつけられると面倒だぞ」


ランドルは真剣なまなざしでそう言う。


(ランドルさんが言うことに間違いはないだろうし、わざわざ面倒に首を突っ込むこともないね。ランドルさんの言う通りにしよう)


ランドルの忠告にタカラはそう思う。


「わかりました。忠告ありがとうございます。『漆黒の暴君』以外の3つのギルドのどれかに挑戦してみようと思います」


「おう、がんばれよ!」


ランドルはそういうとタカラを冒険者協会の外まで見送ってくれる。


(久しぶりにランドルさんに出会えてよかった。ランドルさんがバックについてくれれば心強い。それにいろんな情報も聞けたし、あとは4大ギルドに挑戦するだけだね)


タカラはランドルに会えて本当に良かったと心の底から思う。


(ただ……『漆黒の暴君』か。関わるつもりはないけど警戒しておくに越したことはないね。頭の片隅に入れておこう)


タカラはそう思いながら『漆黒の暴君』への警戒も(おこた)らない。

こうしてタカラはギルドに帰るのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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そして、コメントや感想などもお待ちしています!

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